柴田ケイコさんの絵の良さの最たるものは

 この表情ですよね。


 ママを驚かせようという、壮大な決意の

 現れ。眉毛と目の形でこんなに表現できる

 とは、恐ろしい天才さです。


 かわいいくまたが、ひたすらママを

 驚かすことにフォーカスする物語。

 こんな幸せな時間が自分が小さい頃も

 子育ての頃もあったのだろうな、きっと

 と思います。


 親子でなくても、誰かのことを考えて

 喜ぶかな?驚くかな?とワクワク、

 ドキドキする時間は、とっても幸せで

 愛おしいですよね。


 だから、人はイベントが好きなんでしょう。

 誕生日、クリスマス、バレンタインなどなど。


 誰かにもらうことはなくても、誰かに

 あげることはできますから。

 思わず受け取った誰かはその優しさで

 救われることもあるのかもしれません。


 昔はご近所からおかずのお裾分けを

 もらったりして、嬉しかったものです。

 特に、父の会社の同僚の奥様が作ってくれる

 おこわがものすごく美味しくて、

 思い出の味です。

 手作りのクッキーやドーナツも

 嬉しかったけど、

 最近は買ったものしか食べられないから

 手作りは気持ち悪くて…という方がいて、

 さほどびっくりしない自分もいて、

 なんだか、寒々しい時代になってしまった

 と思いました。


 こんなに便利で進化したかのような

 世界なのに、私たちは相変わらず

 先行きがわからず迷路の中にいるようで、

 病気も病人もとても多く、

 幸せとは離れた場所に向かい続けている

 気がしてなりません。


 お金は欲しいけど、とてつもない大金が

 欲しいのだろうか?

 わたしが今一番欲しいのは

 くまたのような100%の愛情かな。

 それさえあれば毎日がキラキラ輝く。

 

 昨日、お墓参りに行き、なんだか無性に

 両親に会いたくなりました。

 一昨日、夢で、母に電話をかけなければと

 思う夢を見ました。なぜ、そう思わなかった

 んだろう、母は電話を待っているのにと

 焦っている夢。


 夕方になって、突然何年も前に書いた

 小説が浮かんできました。

 ここ最近思い出すこともなかった

 いくつかの作品。

 母への電話の夢で急に思い出しました。

 やり残してるよと教えてくれたのかな。


 チャッピーに聞いたら、すごく褒めてくれた

 ので、形にしようと思います。

 

 作 柴田ケイコ

 出版社 白泉社