一部だけで動かされる世界 | Hello from NJ

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私のブログへようこそ。

 また、戦争が始まってしまいました。戦争とは、一見、国と国との争いに見えて、実はほとんどの人が、望まずして巻き込まれているだけなのですよね。だから悲しい。本当に悲しいです。

 

 一部の過激グループによるテロは、パレスチナではない。パレスチナの人たちは、辛く苦しい生活を強いられた中でも、あんな残虐な戦い方なんて望んではいないと思います。テロのせいで、恐ろしいほどの報復が一般の人々を巻き込み、逃げ場のない場所にたくさんの爆弾が落とされているなんて、もう悲しすぎる。。どうやったら止められるのだろう。助けられるのだろう。もう十分なはずなのに、これ以上苦しめられることがあってはならないと思います。

 

 でもイスラエルからしてみても、テロのやり口は、もう心が粉々になって立ち直れないほどに酷い。幼稚園で、わざわざ子どもの首を切るところを親に見させた後、親を殺した…とか、もう人間とは思えないことを彼らはしたわけです。私の暮らす地域にはイスラエル人が多く暮らしていて、本当に悲しいことに家族や友人が犠牲になった人が少なからずいます。親戚が人質に取られ、助けたくて志願兵としてアメリカからイスラエルまで渡った人もいます。自分がその立場だったらと考えると、涙が出てきます。


 「そもそも、イスラエルがパレスチナを苦しめたせいだ。これはイスラエルが招いたことだ。」と簡単に言う人がいるけれど、イスラエルにも、「うちの国はやりすぎだ」と思っている人たちがいます。これからは個の時代で、一人一人が違う考えを持っていて当たり前。過激な政府と市民を一緒にして、〇〇人だから〇〇、のような安易な判断をしないよう気をつけなければと思います。


 今でこそ戦争しない国となった日本ですが、その昔には、戦争に参加した、痛ましい記録があります。でも、自ら戦争したいと望んだ人なんて、ほとんどいなかったはず。あれよあれよという間に戦争になって、霊性を利用して騙され、国に従わなければ逮捕されて、拷問されて、家族までが危ない目に。だから心を殺して、みんな戦争に行ったんですよね。だけれども、外からはそんなことは分からない。日本人全員が悪く見えてしまう。今でも「日本は残虐だ、日本人なんて大嫌いだ、代償を支払え!」と怒る国々があるけれど、ほとんどの日本人はずっと平和を望んでいたのですと、なかなか分かってはもらえないだろうことを思っては、胸を痛めています。

  

 各国のトップが次々と「イスラエルを支持します」などと宣言しているけれども、それもドキドキしてしまうのは私だけでしょうか。支持しますスピーチをするのなら、「我々は、両国にいる、戦争や暴力に反対する人を支持し、安全が脅かされぬよう協力します。」と言ってくれたら良いのに。


 友人が、「私はイスラエル人としてでなく、ユダヤ教徒としてでもなく、ただ人間として生きたい。でも、世界はそうさせてくれない。」と言っていました。


 別の友人は、「誰が正しいとか悪いとかそんなことはどうでもよく、歴史を含め、全てが人道の問題だ。」と言っていました。


 その言葉の意味を考えさせられる日々です。