こんにちは、日本知育玩具協会・知育玩具マイスターの船越智子です。
 
ドイツゲームには、箱に対象年齢や遊ぶ時間など、客観的に判断する指標がアイコンのように書かれています。下の写真のような感じのものです。
これはドイツ・アミーゴ社の「どれがいっしょ(いろがごちゃまぜ)デュオ」という、2枚のカードを見比べて色も形も全く同じものをいち早く探す…というゲームの指標です。このゲームは、5+は対象年齢は5歳以上、2-8は遊べる人数は2〜8人、15minは1ゲーム15分程度という意味です。

 

「どれがいっしょ(いろがごちゃまぜ)デュオ」の詳しい説明は 

→ こちら(協会オフィシャルショップ・カルテットのリンクへ) 

 
これを見たある大人の方「え、これ5歳からなんですか?絵を見るだけですよね?もっと小さい子のものと思ってました」とおっしゃいました。
 
 
確かに、絵を見比べて同じものを探す…と聞くととても単純に思えます。
 
でも同じ絵を見比べる、という能力でも「数組の中から一組だけを探す」のと「たくさんのものから一組だけを探す」のでは違います。「片手くらいの数の要素の吟味で探せる」のと「探すのに10の要素の吟味が必要」なものとなれば、これもまた随分と違うでしょう。
 
いち早くさがすとなれば、より色々な要素を瞬時に見なければならないので、その難易度もあがります。
 
様々なことを鑑みると、このゲームはそれなりの難易度の見比べゲーム…ということになり、この対象年齢表記になるわけです。
 
つまり、ドイツゲームの対象年齢指標は、このゲームで必要な要素を十分に理解でき楽しめる年齢が、およそこのくらいですよという目安、ということになるのです。
 
8歳以上と書いてあるものなどは、大人だって楽しめる程度のものも珍しくありません。対象年齢より上だからといって、与えるのに幼稚だというわけでは決してないのです。

 

via Tomoko Funakoshi Website
Your own website,
Ameba Ownd