兄が亡くなる前に最後に会話した人…

それは私でした。


兄はゲーム好きで沢山のゲーム機を所持していましたが、それを我が家に全てあげると亡くなる1週間くらい前に電話がありました。


思い返せば心無しか声が暗かった。

あんなにゲーム好きだったのに、

全てあげるなんて普通に考えたらおかしい。



私が電話で兄の異変に気付いてたら…

そして兄に何か言葉をかけてあげてたら…

家族に異変を伝えていたら…

兄は死なずに済んだのかもしれない。



【私のせいで兄は死んだ】


何年も何年も思い続けるようになりました。


そして閉所恐怖症にもなります。


何故か分からないけど、

部屋にいる時は、壁に背中をくっつけて

端っこにいないと怖くてたまりませんでした。






穴が自死したという話を聞き、

一瞬何が起きたのか理解出来ませんでした。


ただ、親の前で泣かぬよう

『お腹すいたぁ。これ食べていい?』と

普通を裝い、トイレに行った時に

1人泣いていたのを覚えてます。


兄は隣県のアパートで

1人暮らししていましたが、

最近姿を見ない事を不審に思った大家さんが

部屋に入ったところ

首を吊っていたようです。


死後1週間くらいたっていたらしく…


おおよそですが亡くなった日は

【4月23日】享年27歳でした。


これは20年以上たった今でも

忘れる事はありません。


あの日の事は、今も鮮明に覚えています。




中学生になって、自分の制服姿を

ゴールデンウィークに来るお兄ちゃんに

見てもらうのが待ち遠しかった。


来るって言ったじゃん。

なのに、なんで自殺なんかしたの………

【4月末】

家で夜ご飯を食べていた時、

1本の電話がなりました。


母が出たのですが、

相手は前夫さんでした。


『Yが死んだ…』


Yとは、異父兄で年も離れており

私が中学校1年生の時は27歳。

一緒に住んだ事はなく、

親戚のお兄ちゃんのような感じでしたが

とても家族想いの優しい兄で

私は大好きでした。


そんな兄が亡くなった報せでした…。


次はゴールデンウィークに

家に遊びに来る予定だったのに…。