西日本や東海地方を中心に停滞する梅雨前線の影響で記録的な豪雨となり、甚大な被害が出ました。

雨が最もひどかったのは6日でした。

しかし、きょう(8日)になっても雨はやまず、高知や愛媛に新たに大雨特別警報が出ました。(今は解除されています)

私の地元の広島は、今の所、死者が一番多くなっています。

NHK(8日20時現在)のニュースによると、全国で78人が死亡し、そのうちの35人が広島県内だそうです。

広島では4年前に広島市北部で豪雨により大規模な土砂災害がありましたが、今回との違いは「広範囲で大規模な災害が起きたこと」です。

豪雨の範囲があまりに広く、広島県内でも呉市、三原市、広島市、竹原市、福山市、府中市、安芸高田市、坂町で犠牲者が出ています。

 

広島市中区の72時間降水量(8日9時20分まで)は、444ミリでした!

もちろん観測史上最も多い雨量です。

広島市中区の7月の月降水量の平年は258,6ミリなので、たったの3日間で444ミリ降ったのは、いかにすごい豪雨だったかが分かります。

また、6日の1日の降水量は229ミリだったので、1日で約1か月分が降ったことになります。

 

広島県では、4年前の土砂災害以来、災害をゼロにするために様々な取り組みを熱心に行ってきました。

しかし、自然の脅威はあまりにすさまじくて、大きな災害が再び起きてしまいました。

今回は、広島で初めて大雨特別警報が発表されました。

特別警報は、既に重大な災害が発生していて、全力で命を守る行動をとってほしいという最後の情報です。

まさか広島に大雨特別警報が出る日が来るとは・・・。

本当に気象災害は、どこにでも起きるものなのです。

 

今の豪雨が、これまでの常識が通用しない降り方になっていることはもう皆さん、分かってらっしゃると思います。

自宅の周りに山や川がない場合は、大雨が降っても、これまで比較的安全だったかもしれません。

しかし、想像できないほどの大量の水が流れることで、橋や駅などが流されたり、堤防が決壊してしまうため、川から離れた地域でも水害にあってしまうのです。

ハザードマップで浸水や土砂災害の区域に指定されていなくても、水害にあうことがあるのです。

今回の災害は、決して他人ごとではないことを改めて認識させられました。

 

結局、最後に命を守るのは自分自身です。

救助隊に助けてもらうために、タオルなどをふったり、大きな声で呼んだりするのも自分自身でやらないといけません。

自分でその時、どう行動するか、本当に大切です。

最後まで決してあきらめず、命を守ることがとても大事です。

 

災害で命を落とすのはとても悲しいことです。

「災害から身を守ること」は生きていく上で必要不可欠なことです。

誰もが災害について真剣に向き合っていかないといけない時代になっていると感じました。

 

避難所にいる方、断水生活で困っている方、今が辛い方はたくさんいらっしゃると思いますが、どうか今を乗り切って下さい。

あきらめず、命を守ることを続けて下さい。