息子は現在、4ヶ所の療育に通っている。


① ABA療育(つみきの会)

 家でできなかった個別課題を教えてもらったり、できるようになった個別課題の般化をしてもらっている。

 また、親とセラピストと息子で小集団を作り、サークルタイムを実施している。

(セラピストが先生役、親と息子が生徒役)


 個別課題については、療育施設だと教材の種類も多いし、先生のアドバイスも的確だ。(やっぱり親より教えるのが上手だな、子供が先生に懐いている懐いてないは関係ないんだなと、先生の技術にただただ尊敬する。)

 また、サークルタイムは、家ではできない活動だし、息子の課題点も見える。


1年を通して、担任制。(先生が変わらない。)

我が家は、担任のセラピストをとても信頼しているし、担任セラピストは、息子にあった課題を考えてくれている。


これとは別に2ヶ月に1回、SVの訪問セラピーを受けている。


② リタリコ

 個別療育。先生は固定ではない。

(3人の先生がローテーションで入ってくれている。

リタリコは先生が代わっても、話し方、対応の仕方が同じ。従業員の質が高く、企業って感じがする。)

 最初の頃は、先生の言う事も聞かず、走り回っていた。モニターでその様子が見て、息子に強い憤りを感じていたムキー(もうやめたいと最初は何度も思った。)

 ただ、途中で2人先生に入ってもらい、(1人はシャドー)コンプライアンスをあげるように促していただいた事、

環境調整(数字好きな息子が時計を見ないように机の位置を変える、息子が自由に走れ回れないような席の配置にする。)、

息子が好きそうな教材を用いる(お菓子の教材や、運動遊び)、

プログラムの最後に好きな課題を持ってくる事でそれを強化子にする等、、


色々な工夫をしていただいた事で、息子は先生の言う事を聞き、課題に参加できるようになった。


また、親がモニターを見て感じた意見を言うと、次回の時にその意見を反映してくれている。

(先生が変わっても、確実に伝達されているので信頼できる。)

最初の頃より、先生が提示する課題の難易度は下がったように思うが、(環境調整のおかげかもしれないが、、、)それでも息子が先生の言う事を聞いている姿を見ると、嬉しい。(最初、息子を怒りながら、母は泣きながら帰っていた頃を振り返ると、息子は1年で大きく成長してくれた。本当によく頑張ってくれている。)

また、先生が、すごく息子を褒めてくれるので、母は嬉しい。(始めの頃はリタリコに行くのが苦痛だったが、今はそんな気持ちがなくなった。)


毎回のプログラムは以下のとおり。

① 手遊び

 前回は「かみなりどんがやってきた。」初見でも真似してできていて感動した🥺

② 絵本を読み、質問の弁別

これ何❓これ何色❓何の仲間❓わかるわからない❓


③ サーキット

リングジャンプ、平均台、バランスストーン等しながら、指示を聞く。

(サーキットをして、向こうに置いてる正解のカード取ってきて等)


④ 工作

ちぎり絵、はさみ、のりを使った作品、塗り絵等をしている。

息子が好きそうなリタリコ教材を選んでくれている。また、同じ教材をもらって帰り、家で復習する事で、リタリコの時間内だけでは不十分だった課題ができるようになる。


⑤ おもちゃ遊び

先生が事前におもちゃを用意してくれ、5分ずつ取り組む。

(前回は、レゴデュプロとプラレール。レゴは1ピースずつ基礎版にくっくけたり、車に人形を置いたりしていた。

プラレールには番号のシールが貼ってあり、見通しが持てた息子は課題に取り組めていた。)

先生が全力で声をかけて、遊ばせようとしてくれる、親だと「こうしなさいムキー」と怒ってしまうが、先生は怒らないし、家での遊び方が般化できていたり、家より上手に遊べている時もある。


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 2つの療育の共通点(メリット)は、療育の様子が見えて、親が息子の現状を把握できる事

 親と先生が息子の問題点について、共通認識を持てる事だと思う。

 親が見ていないと先生は綺麗事(よかった点)しか言わないが、問題点を親が把握する事で、家庭療育の際に改善を図れる。

(療育施設で過ごす時間は短いのだから、できない課題は親が教える方が絶対いい。息子も親の言う事は聞かないといけないとわかっている。)


 私はたくさんの療育施設を見学し、たくさんの先生を見てきたが、今、息子を担当してくれている両施設の先生は、親が心から信頼できる先生だし、親も勉強になる。

 また、リタリコの教材、つみきBOOKは素晴らしいと思う。(興味の幅の狭い息子でも、できる事、好きな教材が多い。)


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 親は、療育施設に対し、(クレーマーにならない程度に)感じた事を言うべきだと思う。(我が家はだいぶ我慢してから、言ったが、意見したら両施設とも真摯に対応してくれた。もっと早く言えばよかった。)


 最初、相性が悪いなと思ったABA個別療育の先生。(何回見てもらっても、親が教える方が上手だと感じたため。これなら、往復の時間がもったいないから、通うのをやめたいと伝えた。

 後日、ママ友と話していて、「我が家もその先生、変えてもらった事がある。」と聞いた。同じように感じたのは私だけじゃなかった。)

 リタリコ小集団療育。(最初、小集団を提示された。社会性のない息子は指示を聞いてないし、他の子も泣いている。それなのに先生は1人で収拾ついてない。我が子は通わせられないと伝えると個別療育を提示してくれた。

後日、ママ友と話していて、「我が家も年少年中は個別療育にしてもらった。(小集団はやめた)」と聞いた。同じように意見するのは、我が家だけじゃないなと感じた。


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他の療育施設に通っているママ友に話を聞くと、対応に疑問を感じる時がある。


・小集団療育で相手の子が何ヶ月も泣きっぱなし

・家では療育しないでください。言葉を教えるのは社会性が出てからと言われ、1年が過ぎた。

・子供が癇癪を言わないように親が子供にあわせてあげなさい。(つみきBOOKなんてしたらダメ)


どれも、私の考えとは合わないが、療育のプロがそう言うと、親が信じてしまうのは当然だと思う。

(私も息子がもっと賢い子なら勇気を出して意見を言ったかもしれないが、息子がポンコツなので、意見なんて恐れ多くて言えない絶望泣

もしかしたら、その人からすると、「あの家、療育させすぎ。言う事聞かせ過ぎて可哀想。」と思われているかもしれないが、相手も何も言わずに仲良くしてくれている。)


ただ、世の中にはたくさんの考え方があるのは事実なので、親は誰かに任せきりにするのではなく、正しいと思うものを取捨選択する義務があると感じた。