まだまだこれから | 経験を腑に落とそう

経験を腑に落とそう

20代の頃から「私とは?」
自分探しをしながら少しずつ点と点が繋がってきました。ゴールを柔軟に移動させつつ、自己実現と社会貢献、豊かな思考を念頭にお役に立てるわたしを目指します

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こんにちは

介護士お持ちです。退職する日が近づいてきました。

104歳を迎えた利用者様には、年表とまではいかないにせよ大正7年からの出来事や世の中の流行、物価などを時系列にまとめて冊子にしたものをお渡しすることができました。やりたいことの一つを終えてホッとしています。

私にとっても100年以上前の歴史を順に調べることは初めての経験で、特に今年起こった能登半島地震については、過去に何度も周辺で地震が起きている事実を知り、地震だけでなく戦争や災害など深刻な被害に幾度となく見舞われても、そのたびに乗り越え復興している歴史に触れて、人間の持つ再権力や前に進むエネルギーなどは素晴らしいものだと今更ながら知ることが出来ました。戦争や紛争などもまた、人間が引き起こす悲しい事実ですが、悲しみに絶望するのではなく理想は持ち続けて良いのだと、気持ちを切り替えていこうと思います。

 


さて、10年間の介護職を一旦離れるにあたり、自分の精神状態によって感じ方が違うので出来るだけ冷静に自分に問いかけてみても、やっぱりとてもやりがいのある素晴らしい仕事だという答えになります。現実は3Kと呼ばれる厳しい現場です。それでもやりがいがあると感じるのは、心がある人間が、病気になっても認知症になっても軸にあるのはその人がこれまでに獲得した様々な経験が魂となり、必死に「生きている」今はどれも尊いもので、誰もそれを否定するなんてことは出来ないと思うからです。毎日介護をされている方は本当に頭が下がりますし、サービスを利用しながら自分らしい日常を送れるような国であって欲しいと願います。同時に繰り返し叫ばれている介護職の賃上げもなかなか進まない現実がありますが、一旦そことは切り離して考え、賃金が安いから、ではなくどれだけやりがいに目を向けられるか(理想論です)自分なりに出来ることを考えようと思います。という私も、体力の限界だけでなく、あまりに過酷な現場とお給料が一致しない事も退職理由の一つなので、引き続き国の動向を見守り何らかの形で意見を伝えたいという想いはありますが。

「お給料さえ良ければ」とストレスや時間、自由の拘束を我慢して働きづつけることはいずれ身体や心に不調が出てくるかも知れないですし、家族を養っているお父さんやお母さんはすぐに仕事を辞める事は出来ず、やりたくないこともやらざるを得ないのが現実だと思いますが、なるべく穏やかな気持ちで仕事が出来らいいなあとひしひしと感じています。これまでの経験を生かして、次はケアマネの試験にトライしつつ最終目標はおばあちゃんになっても「生きがい」と呼べるのもを見つけること。世の中にたった一人しかいなければストレスもないのかも知れないけれど、人は人がいるから幸せも感じられる事また事実だと思うので、人と共に一緒に成長しながらなりたい自分になれるように、何歳でも諦めず行動していけたらいいな。大昔に読んだ「生きがいについて」という本をもう一度読んでみようと思います。若い頃とどんな風に感じ方が違うのか楽しみです。

あ、記事と全く関係ないのですが、写真は数年前に御嶽  五の池小屋で食べたケーキです。オシャレで美味しくて感動しました。これも生きがいのひとつかな照れ