『そう、こんな時期だったんだ』

夫が神妙な面持ちでこう一言放った。

今朝は近所のおじさんが新ジャガを持ってきた。それはちょうど梅雨入り前のこんな時期だった。



それは夫が幼少の頃の話し。

その時に彼が飼っていたのが“コウモリ”
それも普通の所謂、日本に生息しない外来種のコウモリである。

そのコウモリは主に東南アジアにいるフルーツコウモリだった。

いつもはバナナを餌として与えていた。

ある時、彼の祖母がバナナがなかったため新ジャガを与えたそうだ。
当時はバナナが今よりも高級品であり、馬鈴薯ならいくらでもあった。

ここまで来たら皆さまお気付きであろう。

夫はこう続けた。

『コウモリさ、芋を喉に詰まらせて死んじゃったんだよね』

・・・・

もう、この話し何度も聞くけど、そのたびに笑いが止まらない。

コウモリさん、ごめん。
芋つまらせたって!!!!
・・・・だめだ、笑いが止まらん。

(大爆笑)


さて、そのフルーツコウモリのその後、どうなったであろう。

・・・剥製にして寄贈したそうだ。

(※夫は今年5月に55才になりました。ほぼ半世紀前のお話しです。)

うちの夫は本当に飽きない。
やっぱり面白すぎる。