娘の学校が休校になってから2週間が経過しました。
3月30日現在、ドイツでは感染者数が約6万人、死者約500人、ハンブルクでは感染者数が2千人を超え、毎日約200人ペースぐらいで感染者が増加しています。
どちらかというとドイツ南部の方が感染者が多く、ミュンヘンがあるバイエルン州などは1万人を超える感染者が出ています。
ハンブルクはそれと比べると一見人数だけ見れば少なく感じますが、州の面積に対する感染者数の割合でいくと、実はドイツ内でトップとなっています
今、欧州から旅行等で帰国した日本人の感染者が増えているようですが、限られた期間、限られた場所に行っただけの人がいとも簡単に感染している事実を鑑みると、ドップリ現地で暮らしている私達家族も、無症状なだけで実は既に感染しているんじゃ…?という疑念が高まっています
そしてこの状況になってくると、ちょっとスーパーへの買い出しや散歩に出かけた際にすれ違う人の中にも、かなりの確率で感染者がいると考えられるので、いよいよそういったちょっとした外出にも恐怖を感じるレベルになってきました。
もはや自分も周りもほぼ感染しているという前提での行動が必要だなと。。。
我が家は通常、毎週土曜日に大き目のスーパーに行き1週間分の食料などを買い出しに行っているのですが、先週末に行きつけのスーパーに行った時には、肌感覚として「今後もここで毎週買い物をし続けるのは危険だな…」と感じました。
売り切れているのはトイレットペーパーだけで、その他の商品はわりと安定的に供給されているし、品数が豊富なのも魅力なスーパーではあったのですが、次からは近所の小ぶりなスーパーの方に切り替えようと思います。
運動不足解消&免疫力アップのために、平日は娘と毎日市街地方面や港方面に散歩に出かけているのですが、お店などがほとんど閉まって一瞬はゴーストタウンのようになっていたエリアも、最近は散歩目的の人達で意外と人の往来が増えてきていて、これは結構リスクがある状況になってしまっているな…と感じています。
好天の日が続いているので(昨日・今日は雪が降ってますが…)、そんな日は健康のことを考えたら外に出て日光を浴びながら少しでも動いた方が良いのは間違いないとは思いますが、今後は散歩するにしても人がより少ないエリアを厳選して歩く必要があるな、と。
当初3月29日までとされていた休校措置も、4月19日までに延長されました。
ただ、いろんな規制が厳しくなって以降、爆発的に感染者が増えている状況で、現在取られている措置の成果が表れるのは恐らくまだまだだいぶ先であると感じているので、こうなってくると学校の新学期が始まる9月まで休校が延長される可能性もかなり高いのでは…?という気がしています。(ドイツは6月下旬が学年末でその後夏休みに入り、8月下旬ぐらいから新学期がスタートするところが多いです)
日本はオリンピック延期が決まってから、わかりやすく感染者数が加速度的に増えていっていますが、まだまだ営業しているお店も多いし、なんだかんだでわりと普通に生活出来ている人が多い印象です。
音楽レッスン業界でいうと、大手のヤマハやカワイなどの教室は休校措置が取られていたようですが、一部のコースは先週ぐらいから再開されているようですね。
私がかつて勤めていた音楽教室のHPもチェックしてみたら、普通に営業しており(消毒等いろいろ対策はしているようですが)「あぁ、そういう感じなんだぁ…」と思いました。
まぁ、ひとたび営業停止にしてしまうと経営者も従業員も死活問題ですもんね。。。
むしろこういった場合、個人経営の教室の方が即座にオンラインレッスンに切り替えているところが急増しているようで、柔軟な対応がしやすそうではありますね。(ただ、オンラインレッスンもいろいろ障壁が多いとは思いますが…)
でもこの状況、ちょうど2,3週間ぐらい前のドイツと似てるなぁ~…と、非常に心配しています。
ドイツでは3週間ぐらい前までは大半のお店も通常通り営業していました。
2週間前には感染者数が4千人程度でした。
しかし、ほんの2週間で気づけば6万人が感染しています
日本の対策の取り方は、こちらから見てると凄く中途半端な感じなので、もうハッキリ言って手遅れというか、感染爆発は不可避かと。。。
今日、また実家の母に電話しました。
前回電話した時に、「ママさんバレーの練習で使ってる体育館がコロナのせいで使えなくなってるから、チームの人達とたまにファミレスで集まってお茶してる」とか言ってたので、今日の電話で強めに「そういうのやめれ!!」と言っておきました。
また、小学校を卒業した孫のお祝いでみんなで焼き肉を食べに行くつもりだったけどそれは止めにしたから、家で寿司でもとってお祝いする予定…とも言っていたので、「それもやめれ!!」と言っておきました。
実家のすぐ近くに兄家族が住んでいるので、通常なら何かと安心…と感じるところですが、今はむしろそれがリスクになっている状況。。。
兄家族の方にも改めて気軽に高齢者宅に行くなと伝えておかねばと思います。
私の父は私がアメリカにいる時に心筋梗塞で急死しました。本帰国まであと半年…というタイミングでした。
現在一人で暮らしている母は70歳を超えており、若干高血圧気味でもあるようなので十分感染リスクが高い状況です。
コロナ感染によって亡くなると、遺体はすぐに指定の収体袋に入れられて24時間以内に火葬処理せねばならず(どこの火葬場でも良いわけではなく、感染症による死者の火葬に対応可能な火葬場でないといけないらしい)、ひとたび重篤な症状で病院に入院したら最後、お見舞いにも行けないし、万が一そのまま亡くなってしまったら顔も見られず最後のお別れも出来ないまま火葬処理されて、感染防止のためお通夜やお葬式も出来ません。
遺骨はいずれ手元に戻ってくるかもしれませんが、それが本当に自分の家族のものなのか…?確かめる術もありません。
海外で親と離れて暮らしている身としては、それがいちばん怖いです。
今の状況だと、もし母が亡くなってもドイツから日本に飛ぶ飛行機はごく限られている上、日本に着いても14日間は自主隔離生活を送らねばなりません。
父親の時は、亡くなった翌日にすぐ帰国出来ましたし(めっちゃくちゃ大変でしたけど)、お通夜や葬儀にも参列でき、その後の諸々の後始末を家族と共にこなすことが出来ましたが、今の状況だと、もう何をどう頑張っても全てが間に合わない事態となってしまいます。
両親共に死に目に会えないとか…マジで嫌です。。。
逆に私達家族がドイツでそのような状況になったら……。それもまた恐怖です
一刻も早く事態が収束に向かって欲しいですが、2,3ヶ月程度では到底無理でしょうね。
半年でも厳しいかもしれない…。やはりなんだかんだで最低でも1年ぐらいは掛かってしまうのかな。
今はとにかくこの不自由な生活に耐えるという努力がいつか必ず報われると信じて、粛々と過ごしていくしかないのかな、と思います。
現在のスーパーのレジ前の様子
2m間隔で床にテープが貼られています。
対面販売の肉屋や魚屋では、滑り台的な道具を設置して商品の受け渡しが行われています。
レジには双方の飛沫を防ぐためのアクリル板も設置されていました。(ドラッグストアでも同様の対応をしていました)
全ての店員はゴム手袋を着用しています。
マスク着用で出歩く人も増えてきていますね。
日曜の港の様子
わかりずらいですが、それなりに人が歩いています。
ただ、ここは道幅が広めなので人との距離は取りやすいです。
そうでない道を歩くのは結構怖いです。