これも先月の話になってしまいますが、娘と二人で(夫は所用でテキサス州のヒューストンに行っていたため不在)シルクドゥソレイユの「Toruk」という演目を観に行ってきました。


「Toruk」は映画「アバター」の世界を描いた演目で、映画のストーリーより更に数百年前のエピソードだそうです。


娘の反応と、約2時間の舞台をちゃんと観ていてくれるかが少し心配でしたが、いちばん最初の場面で火山の噴火や嵐みたいなシーンがあった上に、そこに突如全身ブルーのキャスト達が大量に現れたので「こわい…」と呟いていたものの、その後は結構惹き込まれて愚図ることもなく観ていてくれました。


昨年は「Varekai」という演目を家族で観に行ったのですが、同じシルクドゥソレイユでも演目によって雰囲気が全く違うんだということがわかりました。


なんか私の勝手なイメージだと、不思議な世界観の中でアクロバティックな技を披露するという感じだったのですが(「Varekai」がわりとそんな感じだったので余計)、「Toruk」は技を見せるという部分より、しっかりストーリーを見せる・伝えるということを重視している感じで、サーカスというよりは演劇を観ている感覚に近い気がしました。

もちろん随所で凄い技が炸裂してはいるのですが、非常に巧くストーリーの流れの中に溶け込ませていたというか、あくまでもストーリーの邪魔をしない見せ方をしていたように思いました。


それから、「Toruk」は舞台全体が巨大なプロジェクション・マッピングとなっており、これがまた通常の舞台セットでは到底実現出来ないような演出を次々とやってのけているような感じで、ビジュアル的にもすごく新鮮な感動を覚えました。


あと、「Toruk」ではスマホのアプリを使って観客にも舞台演出に参加してもらおうという試みがなされていて、舞台の世界もこんな風に進化しているのか!!と驚きました。

場面によって、スマホから光が発せられ、舞台だけでなく客席もキラキラ光って、より幻想的な雰囲気が増すといった感じでした。



興味のある方は動画でご覧になった方が雰囲気が伝わりやすいかと。

Final scene from "Toruk"



このクラゲみたいなセット、綺麗だった~~。