日生劇場に、ミュージカル『生きる』を桑山くんと観に行きました。



ダブルキャストの本公演。



私達が拝見したのは、市村正親さんが主演の回。

桑山くんは、市村座に座員で参加させて頂いたので、久しぶりの日生、久しぶりの市村さんの舞台をとても楽しみにしていました。



劇場は、入り口で、手指消毒。





チケットは、確認後、自分で半券を千切る形式。



ロビーの机には仕切り。




椅子も、一つ飛ばし。





エスカレーターも‥





グッズ販売コーナーではー



可愛いミニタオル。



マスクも気になった😷



なんとオンラインで購入出来るそうです‼️

再演でしたが、私は初めて。



黒澤明監督の映画『生きる』を、舞台、しかも、ミュージカルに。




皆目検討が付かない!




と、思っていました。






が😏‼️
しかし🤨‼️




ミュージカルでした。

公務員さんや、割烹着のおばちゃん、ふつーの日本人達が、繰り広げるミュージカル。



これ、普通みたいだけれど、普通じゃないですよ。


和製ミュージカルって、どっか、なんか、もさっとするっていうか、歌詞ひとつとっても、どこか「西洋音楽にナントカ日本語乗っけました」な空気が流れてる事が多い。




でも、この『生きる』は違ってた。、





とにかく、開演前のオーケストラピットからドラムのリズムが聞こえてきていて。
チューニングだけじゃなくて、リズムが小気味良くて。





ポスターだけ見ると「なんか、病人が人生を考える話」みたいな
暗ぁあい🥶話なんだろねえって思ってしまうけど、日本人独特の生真面目さや、ウーマンパワー、黒澤監督作品に散りばめられた思わず笑ってしまうユーモア(ブラックユーモア?)は、宮本亞門演出によって、絶妙なスパイスになって、組み合わせの妙を感じました。




ミュージカルは、心が大きく動く時に踊り、歌うのです。

元来、日本人というのは、嬉しくても、悲しくても、辛くても、外国の他の国々に比べると、表に感情を表さない。


それでも
歌わずに居られない
踊らずに居られない場面に、時には呟くように、時には叫ぶように音楽は歌になり、大袈裟ではなくて感情が迸る場面に。




なんと、言ったらいいかな。




自然な流れ👍


ほんとに自然に、歌になっていました。



キラキラコスチュームや、ミラーボールなんか出てきませんよ。

出演者が、息を切らしながら激しく踊ったり、台詞と歌で、同一人物とは思えない声で歌ったりしませんよ。




個性のない地味なスーツ。
継当てだらけの普段着。
一張羅のワンピース。着たきり雀たち。



書き出したらキリがない。

この作品は、ホントに日本人らしい日常を描いたミュージカルなんですね。はい。もともとの映画もそうだからですが😊




で、適材適所、最高の脚本、音楽、演出、美術、照明諸々を、最高の演技者たちが具現化している事が、この作品を完成させる大きな大きな要因だと思いました。



勿論、どの作品でもスタッフさん、キャストさん、最高であるべきですが、これらが、どの作品でも揃っているとは限らないです。寂しい限りですが、『生きる』は、そういう意味で本当に完成されている、と感じました。




歌は、歌われるべき音程とリズムに乗って、言葉が表現される。
それは「うまいなー」とか評価をする隙を与えないんですよね。
物語に引き込まれて、技術的に「うまいなーこの人」とか「考える隙」を与えない。
ただ「感動」してる。




隣で桑山くんは涙を拭ってました。

音楽家として、メロディにも演奏にも「いいねー」とニコニコ。



その後、富山県、兵庫県、福岡県、愛知県を巡るようです。


コロナ禍で観る『生きる』には、今だからこそ、感じるメッセージが。





観たらわかる。




だから是非、観ましょ。




ソーシャルディスタンスで、客席は半分のお客様しか入場していません。

ああ、半分って、こんな感じなんだなって、悲しくなるけど、劇場、いいですよ!

やっぱりいい!



ね!


ほんと‥




ステイホームで作ったリモートミュージカル『同窓会』

で、私がやりたかった開演前のワクワク感やら、カーテンコール の眩しさが、ここにありました。




あるよ、ここに。
上質のミュージカル。






ありがとう。
そして
皆さん、頑張ってください。




そして
生きる意味🙌
一度の人生をどう生きる
のか🤚




生きている全ての人へ

目の前で生きてる人達を見ながら、頑張る気持ちになれる作品です。




あれ?
ちょっと痩せた🤣?






桑山哲也、何度目かのダイエット始めてます😅