昨夜は、桑山くんが待ちに待ったシャルル・アズナブールさんのコンサートに行きました。




前から3列目の中央寄りの席。
VIP席と呼ばれるパンプレットやお土産の付いたシートでした。


会場には、知った顔がいっぱい。

シャンソン界のみならず、歌手の皆さん、役者の方もいらしていました。


いしだあゆみさんにも久しぶりにご対面!
いしださんは、いつものように、隅っこに、ぽつん、とどなたかを待ってらっしゃるように立ってらして、嬉しくなり、ついお声をかけてしまいました。

座席に着いたらまずバンドの編成を確認。

アコーディオンを見つけた。
「ボタンだね」というと「そりゃフランスだもの」と桑山くん。

2枚の切符のうち、よりアコーディオン奏者さんが見える方の座席を桑山くんに。


緞帳は上がったまま。

どうやって登場するのかな?と思ったら、バンドが登場して、チューニングの後半、すたすたすた…と普通に歩いて登場。



おおおお。


バンマスが合図を出して…始まりました。


声にも艶があり、表情豊かに歌うアズナブールさん。
手が語り、目が囁く…
そんな細かい仕草まで見える。


振り向くと、桑山くんが泣いてる…
舞台からの零れた光の中、濡れた瞳でステージを見つめていて、なんだか、ぐ、となりました。


途中、歌い出してからバンドを止めて歌い直す曲も。
「この年、91にもなると…いや92か!こういうこともあるんだよ」と英語でも茶目っ気たっぷりに話すアズナブールさん。


あとで桑山くんが「バンドと音がズレて、バンマスが焦った感じだったから、止めてくれて良かったぁーと思ったよー」と。
桑山くんは、どこか自分も一緒にバンドに入っているような気分で聞いていたのかも?なんて思いました。


アズナブールさん。
素晴らしいパフォーマンスでした。


92歳にしては、とかいうレベルではありません。
本当に素晴らしいエンターテイナーでした。

年齢って、なんだろう?そう思わせる時間でした。


感激冷めやらず、食事をしながら、皆でアズナブールさんのこと、日本のシャンソン界のこと等を話しました。


桑山くんも頑張ってね。
コンサートで配られたチラシには、桑山くんが参加するイベントの案内も入ってました。



7月2日(土)、3日(日)(追加公演)は、加藤登紀子さんのオーチャードホールでの『ピアフ物語』
7月9日(土)、10日(日)は、毎年恒例シャンソンの祭典『パリ祭』の東京公演。パリ祭は、その後、全国をまわります。


『She』で有名なアズナブールさん。
どんなジャンルも歌いこなす姿を目の当たりにして、歌い手の奥の深さを体感しました。


表現することが止まらない。
そんな人生。

憧れます。


私達夫婦も、そんな人生を歩めたら、と心から思った夜になりました。