この人が、私が日本一尊敬する俳優、藤原稔三さんです。






やられました。


Toshizo プロデュース『空の裏側』という映画を観ました。


ドキュメンタリーか?と思わせる映像です。

いや、芝居です。
いや、リアルです。

胸がつまります。


苦しいです。



泣きます。



笑いました。




いや、ほんとに。




凄い人達です。




こんなに素晴らしい演技をする人達を、世の中は、ほうっておいてはいけない!



それは、何につけ、台本の素晴らしさがあると思います。


役作りをする上で、台詞にリアリティーがなかったり、展開に無理があったりして、思うように役になりきれないもどかしさを感じる時があります。

でも、それは「作り物」「ドラマだから」という大人の事情という、魔法のフレーズで?片付けられたり、納得したり(納得させられたり!) して進行していく現場が殆どです。
納得いかない!ってなると、もう、延々と会議。そんなの現場ですることなのか?というくらい、深い話になって、あまり良い空気でなくなったり…



でも、この映画を観る限り、台詞も、芝居ひとつひとつも、息づかいひとつひとつ、所作ひとつひとつ、ディテールの細部に至るまで、私達が、その架空の世界に引き込まれるリアリズムがありました。



藤原稔三さんとは、そういう役者だと分かっていましたが、なんと、この映画には、稔三だらけです。


上映後に、挨拶に出てきた出演者の方々をみて、心から「演じていたのだ」と感動するのでした。



感動です。
あの芝居、全てが「演技」であったことに!!!!


明日の日曜日が最終上映です。


観てください。


観てください!




これは、日本の宝です。

テーマは大きなことではないです。
家庭の話です。
家庭、もしくは、その一つの家族の周りの話です。
どこにでもありそうな、でも、なさそうな、でも、きっと、どこか身に覚えのある…




これをみて、他人事だ、と割り切れる人が何人いるでしょうか。



自分だったら、とか、あの人に似ている、とか、そういう感覚で観ている自分が、いきなり、ぶん殴られるような作品です。


そうじゃない。
そうじゃないんだ。
そんなことじゃないんだ。


稔さぁーーーーん!



やっぱり稔さんは、凄い。


渋谷、アップリンク。
17時20分と19 時10分からの2回。


足を運んで下さい。


写真は、引きこもりの役を、完璧に!演じている川口茂人さんです。






ねえ、凄いよ!


これ、演じているとは思えない音量だし、しぐさだし、目付きだよ!


お母さん、お父さん、弟、てんちょうさんに、お客さん、悪い人…

みーーーーーーんな、そのものだよ。




もっと早く観にきてブログにアップすれば良かったよ…




さいこーだぜーーーーー!