保可南ちゃんや、同じ事務所の飯野めぐみちゃんも出演している『それからのブンとフン』を観て参りました。





音楽劇で、歌、踊りを交えながら、目まぐるしく出演者の殆どが早替えを繰り返して、出たり入ったり。


市村正親さんの演じる小説家、憤(フン)の小説の主人公ブンが、小説の世界から飛び出し、世の中を混乱させてゆく……?

保ちゃんは、ド頭から芸者姿で登場。他にはマダムに老婆などにも変身。
小さな体で、ベビーフェイスの保ちゃんが、よくこんなに演じ分けられるものだ、とビックリ。


飯めぐちゃんは、なんと人間ではなく、いきなり猫とな!
エッチな婦人警官さんや、キャピキャピアイドルやオシャレな監獄案内人まで、くるっくるっ、くるっくるっ着替えては登場、退場しては登場の大忙し。
でも、一つ一つのキャラクターの表情の豊かさに、目が奪われます。さーすが!


ブン一号の小池栄子さんの凛とした立ち姿と、真っ直ぐに伸びる声に、この物語の中心となり、憤に愛される人物である真実味があって、引き込まれてしまいました。



また、新妻聖子さんの演じる悪魔には、人間が惑わされる「何か」を振り撒く生き物としての魅力があり、コスチュームの美しさも、そのリアリティを手助けしていて、悪魔の本当の怖さを感じました。
その歌声は、悲しく恐ろしい程の美しさです。
これ、聞けばわかります。


笑いもあるのてすが、きわどいセリフは、流石、井上ひさしさんならでは。


うお、うお!そこまで言っちゃったぜ、大丈夫か?おい!という位、キワドイ展開で、そこまで丁寧に掘り下げて具体的に声にしていることに、心がギュッとなるのです。


生きること。
人間の愚かなこと。
一度きりの人生で、いったい何が大切で、その大切、と教えて貰ったことは、どう大切なのか、それは、本当に大切なのか?

言葉にしてここに書けないから、こうやって、芝居に井上ひさしさんが書き上げたのだろうけれど、いや、深い。深い話であります。


爆笑ポイントも多々あり、私はかなり、ツボりまして。


久保酎吉さん、あべこちゃん。
さいこーです。ふひ。


銀河劇場で15日(火)まで。(9日(水)休演)

入場料、S席9800円、ブンフンシート6300円というお得な席もあります。


芸術の秋。

観ておくべき作品として、是非、候補に入れてみてはいかがですか?


チケットは、ホリプロ・ブッキング・エージェンシー(平日10時から18時)03-3779-5670まで!


ご覧になられたら、是非、感想を教えて下さいませ。