青山葬儀所に着くと、アコーディオンの音が。
『人生革命』
桑山君の演奏したアコーディオンでした。
私が、自主制作したミニアルバムを手に「私、もとは歌手だったのよ」と真剣なお顔で「何枚か買うわよ。送ってちょうだいね。」と言って下さった。
ドラマの待ち時間、ケータリング前で、一緒にお菓子を眺めながら、センチメンタルジャーニーを歌って下さった。
お誕生日に、小さな小さなブーケを差し上げたら「こういう贈り物が、いっちばんウレシイのよ」と大切に手で包んで下さった。
珠子おばちゃんとして最後の収録は「おかくら」。
一番近くに居た私が証言します。森さんは、しっかりと台詞を覚えてらしたし、びっくりするくらいいつも通りにスタッフさんに気を使い、冗談やダジャレも飛び出した収録でした。
10センチの至近距離で、森さんの美しい横顔と、懸命に役と向き合う姿勢を見ていて「真似できない」でも、こんな俳優になりたい、と心から思っていました。
微笑み、ぬくもり、偉大さ、神々しさ…
さよならはいやです。
見ていて。お願いです。
私、がんばりますから。
足下にも及ばない、ちっぽけな私だけれど、森さんの歩まれた素晴らしい道の跡を正面に目標として見据えて。
珠子おばちゃん。
長子は、おばちゃんに感謝をいっぱいしています!
そうだよ!来年、博多座で、また会えるんだ。ね!
『女たちの忠臣蔵』森さんの誕生月の公演です。宜しくお願いいたします!
森さん。
珠子おばちゃん…。
ありがとう…。