9月20日の夜に埼玉教育会館で開催された

「2024・憲法運動交流会」に参加しました。

 

憲法を守る運動をしてきた人たちと交流して

自民党がしようとしている改憲がいかなることか

学ぼう、という会で「埼玉憲法会議」が主催しています。



交流会と題されていますが実は発表会形式で

日本共産党の埼玉県選出国会議員である

伊藤岳参議による国会情勢報告がメインで

あと5つの団体の代表発表者が前に出て

自分たちの取り組みを教えてくれました。

 

会場で書いたメモと配布資料を見ながら

ブログを書いていきたいと思います。

長文になります。

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伊藤岳参議の話



まずは衆議院選挙がいつになるかという話で
 
10月1日に臨時国会で新総理が任命されるので
新総理が最短で衆議院を解散したら
10月15日告示の10月27日投開票だろうと。
 
けれどもこれは流石に早すぎと
もう少し新総理が働いてからにしろよ。と声が上がっていて
優生保護法で国が謝る仕事など
今国会で決めなきゃいけないことがあるので
これが終わってからだと
11月10日投開票になるかも・・・
早い方に昇順を合わせておかないといけないです。
 
岸田政権が追い込まれた

裏金について

昨年の今頃は誰も「裏金」なんて知らなかったけれども

今では小学生も知っています。

 

パーティー券購入金が裏金になっていて

パーティー券というのは相場が2万円で

だいたい大企業の人が買っているので

大企業を慮る政治になっていくそうです。

 

裏金が事件となって

政治資金規正法が改正されたと言いますが

これまで20万円だった上限を5万円に引き下げたとか

(5万円づつ4人が出せば同じことができる)

 

夏の氷代、冬の餅代のようなものに

「政策活動費」と名づけて

領収書を10年後に公開するという。

10年後には死んでそうな人もいます。

 

こんな「改正」では何も変わりません。

 

自民党の総裁候補は皆さん

パーティー券を禁止しないし

裏金議員の再調査はしないようです。

裏金議員に推薦されている候補もいます。

 

日本共産党は大企業の内部留保に税をかければ

賃上げができるのでは?と提案してきましたが

与党は全然きいてくれませんでした。

 

今年

介護保険の訪問介護の基本報酬が減額されてしまいました。

これでは介護が必要なときにヘルパーが来てくれません。

しかし

これからは、特養で集団介護する。というのが政府の考えで

特養にはいれないお金のない人は

自己責任とばかりに放って置かれるようです。

 

また

大学の学費の家庭負担分が上がっています。

そして、防衛費という名の軍事費が増やされています。

防衛費の1年分、約5兆円あれば学費は半分にできるのに。

 

これが大企業に得になるよう慮った政治です。

一切の企業献金を廃止にしないと変わらないのです。

 

自民党総裁候補者の全員がやり方がっている改憲ですが

緊急事態において

国会議員の任期を延長できるようにしたいのです。

政府の権限を強めて、自衛隊を憲法に明記したがっています。

 

自民党総裁の有力候補である

小泉進次郎衆議は

 

首相になったら首相特権で憲法改正のパッケージ案を出したい。

国会での三分の二の賛成が要るというのをやめて

ファストパス(事前予約)を出したい。

と恐ろしい事を言っているそうです。

 

自民党は国会審議を

要らない、無くしたいと

本気で思っているようです。

 

ちなみに、ほぼ同じ時期に党首選をする立憲民主党の

党首有力候補である野田佳彦衆議は

改憲は是是非で議論したいとか。

 

立憲主義はどこへ行ったのでしょう。

改憲の話を進めていいのでしょうか?

 

結論は

日本共産党を伸ばすしかない!

 

宣伝じみていますが

そういう状況になっているのです。

 

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この下から各団体の発表を書きます。

すみませんが文体が箇条書き的になります。

団体による発表 

みぬま九条の会(埼玉県緑区)

 
岸田首相は改憲すると言っていたけれど改憲できなかった。
 
毎月9の付く日に浦和駅や地域のスーパー前などで
憲法を守るための宣伝行動をしてきた。
春には作品展(絵画・習字など)と兼ねた勉強会で
平和活動の有名な活動家に講演をしてもらったりしている。
今年の秋は前川喜平氏の講演会を開催予定。
(10月19日13:30~15:30 プラザイースト多目的ルーム)
多くの人に聞いてもらいたいので参加費無料で宣伝をしまくっている。
 

憲法九条を守る上尾共同センター

9の日の宣伝に力を入れている。
多くの団体に声をかけて、来てもらって
多い時は60人くらい集まる。
 
マイク宣伝の時
ついつい国政の話から入ってしまいがちだけど
共感が大事なのでなるべく市民の関心事
生活のこと等から訴えるようにしている。
 
9月14日に行った
「福田村事件」映画上映会は900人もの人が来た。
 
裏金議員は埼玉にも5人くらい居るので
裏金問題を追求していく。
 

新婦人の会(新日本婦人の会)

ジェンダーについて
「ジェンダー」とは
男性はこういうもの。
女性はこういうもの。と社会に決めつけられていること。
それに加え、
最近では性の多様性についても
「ジェンダー」として語られるようになった。
 
労働者の非正規化が進められて
雇用されている女性の53.2%が非正規雇用。
多くの女性が使い捨て雇用をされている。
 
教育では
成績はいいのに理工学分野で女子の進学率が低い。
 
政治は高齢の男性がのさばっている。
大物政治家による女性への暴言失言(本音)
 
自民党総裁選挙では、どの候補も「ジェンダー平等」を言わない。
自民党はジェンダー平等になると困るのだろう。
 
努力なしでジェンダー平等は実現しない。
 

医療生協さいたま

健康保険証廃止について
 
マイナンバー保険証が無いと病院に行けなくなると思って
急いでマイナンバー保険証にしてしまったという人が結構いる。
 
今の健康保険証が廃止されても
「資格確認証」という健康保険証とほぼ同じものが発行される。
これは有効期限が5年で5年間はマイナンバー保険証なしでも
病院に行ける。
 
今も殆どの人が紙の健康保険証を使っていて
マイナ保険証の利用率は11.13%に留まっている。
安心して医療を受けられるように
署名運動をしている。

平和委員会

改憲の論点整理
 
憲法に自衛隊を明記すると
憲法でアメリカとの集団的自衛権を認めることになる。
今は違憲になるが改憲で集団的自衛権を正当化する。
安保法案を合憲にするつもり。
 
すでに沖縄や長崎、熊本で自衛隊基地を整備して
長距離ミサイルを配備できるように準備している。
これは日本を守ろうとしているのではなく
アメリカと中国が衝突する「台湾有事」に備えてのこと。
 
この流れを止めるために
自民党政治を終わらせよう!
 
 
以上5団体からの発表でした。
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最後に
民主青年同盟に所属する若者が
「ピースエッグ」という活動があることを教えてくれました。
 
卵からヒヨコへ成長しようという活動で
青年のための青年による合宿形式の平和ワークショップだそうです。
今回のテーマは
「忘れるな平和 考えろ未来」
福島県では原発事故のことをよく知らない若い人も増えていて
福島県ですら原発事故が風化してきているので
メイン企画は「原発事故から13年~復興とはなにか~」というテーマで
生業訴訟の原告団団長の中島孝氏による講演になったそうです。
他に戦争の歴史、若者の参加、人権とは?といった
分科会が予定されています。
 
すごい充実してそうです。
こういうのに参加できる若者が羨ましいです!
 
その後
会は行動提起として
 
①9の日の宣伝にでること
 
②新しいポスターの貼り出し
 
③学習会・宣伝活動の強化
 
これらを呼びかけてお開きになりました。

 

私の感想としましては

自民党総裁選挙とその後すぐ行われるであろう

衆議院選挙がいかにヤバイか、瀬戸際であるか

中身がよく分かりました。

改憲、緊急事態、戦争、

もう間近に迫っているのですね。

 

自然と勝手に平和になったり

一般庶民が生きやすく暮らしやすくなるような

現し世ではないのだと

改めて認識させられました。

 

コツコツと努力を続けてきた

草の根の運動団体がたくさんあるので

多くの人に運動に参加して欲しいと思います。