原爆の日を越した8月11日

私は毎年この時期になると

原爆投下後2日目、3日目、

火傷しながらも生き残って

焼け野原を彷徨っていた人々の事を想像し

自分を刺す日差しが一層、痛く感じるのでした。


「戦争展」を見に

さいたま会館へ行ってきました。



大ホールの前が展示会場になっていました。



大ホールは演技中でも出入り自由になっていて

私が入った時は

太鼓集団「響」と市民の有志による

「100人のほうねん太鼓」の演奏中でした。

火が燃え盛っている様な迫力があり

魅せられました。



太鼓演奏のあとは

画家の山内若菜さんによる講演

「声なき声を絵で伝える」がありました。



山内若菜さんは「命」を描きたいからと

放射線量の高い牧場に行って

牛や馬のスケッチをして回っているそうです。

そこは死産が多く

遺伝子レベルで被曝しているといいます。

飯館村の牧場では凄まじい異臭がしたそうです。

白斑の出た牛も居て、あきらかに被曝していると。

絵描きは「終わった」とされることを「まだ終わってないよ」と大騒ぎができるといいます。


山内さんの絵は巻いて電車で運んできて

画鋲で止めるような絵だそうで傷ついて朽ちていくものだそうですが、見た人の記憶に残りたいと。


素敵すぎで

カッコ良すぎです!



最後はPEACE合唱団

埼玉のうたごえ協議会による混声合唱でした。



ステージの後に展示を鑑賞しました。

山内若菜さんの絵があり

一目みて痺れました。


 

他にも様々なパネル展示がありました。



川口市の「戦争展」でも高校生の描いた被爆の絵がありましたが、こちらでもありました。

被爆者の体験証言を元に描かれたのですが

上手すぎて恐ろしいです。



お手製の展示物もたくさんありました。

どれも丁寧な作りで誠意と熱意を感じますし

可愛いです。



第二次世界大戦をはじめ、核兵器についてや

現代の沖縄の基地問題や日本の外交について

ウクライナやパレスチナまで幅広く充実した内容でした。


世界大戦で悲劇がたくさん生まれたのに

いまだに人類は戦争を辞めないで

新たな戦争の準備をしているという現実。

だからこそ

絶対に戦争してはならないよ。と

訴え続けなければならない。

熱い想いが伝わってきます。


フト、福島の原発事故は戦争じゃないと気づき

今回一番印象深い山内若菜画伯に「戦争展」で出会ってしまって良かったのだろうか?と思いました。


そして第二次世界大戦の時も今も日本人は命を大切にできていないのでは?と思いました。