10月18日(水)
月曜日から始まった決算委員会
今日の案件は衛生費、労働費、農業費、商工費、教育費
特別会計で川口市小型自動車競走事業
これらの歳入(収入)と歳出(支出)について
市役所の各関係部局の部長課長に説明してもらい
ツッコミというか質問をしてお答えをもらう。
質疑ということをやっておりました。
質疑のあとは討論、採決となります。
反対討論がでてこなければ
大抵、賛成討論もなく
全員賛成の採決になります。
一般会計の決算委員は12人ですが内訳は会派の人数で決まり
自民6人、公明3人、共産2人、青嵐会(無所属会派)1人、新風会(立れ)1人
(自民党の内一人は委員長で司会)
持ち時間は答弁込みで1人15分です!
信じられない速さで持ち時間が減っていきます。
何を言うか言わぬか?どう言うか?
事前に考えておかねばなりません。
今日の予定の真ん中あたりに
小型自動車競走事業(オートレース)があり
我々川口共産党は事前に話し合って短い言葉を選んだのです。
「オートレースはスポーツギャンブルであり
不労所得をあおるものなので反対です。」
板橋議員が作っていた原稿はもっと言葉があったのですが
話し合ってシンプルに直球な文章に決めました。
本番で
板橋議員はシャキっと挙手して「反対の立場で討論致します」と立ち
みんなで決めた短い文章を言い切りました。
その後
待ち構えていたがごとく
自民党と公明党が一人づつ賛成の立場で挙手し
ギャンブル依存症の相談窓口があるとか
小中学校に体育用品を7万円相当提供しているとか
市民に娯楽を提供し雇用の場になっているとか
工事をしているのは川口の業者が殆どだとか
市の一般会計への繰り出しはないけれど価値はあると!
いいことをいっぱい言ってくれました。
採決をとると
共産党以外はみな賛成の立場で起立して
川口市小型自動車競走事業はこのまま続ける方向になりました。
誰もがこうなると思っていた結果で
伝統すら感じるのですが
賛成討論をした委員ですら二人共
一般会計への繰り出しはない
と言わざる得なかったのです。
公営というのは儲けのためではなく
市民のために営むものなので
不採算だから辞めるって
話になりにくいのは分かります。
しかしゴミ処理場や学校のような施設とは違います。
野球やサッカーのような
賭け事なしのスポーツとも違うのです。
市民の中でギャンブル依存症の人は居て
お金がなくなると
自ら車にぶつかっていったりするのです。
ギャンブル場を公営で営むのはどうなのか?
ギャンブル場の無い自治体はたくさんあります。
公営ギャンブル場は法的には認められていますが
川口オートレース場は
市への繰り出しができなくなって5年にもなります。
古い施設の工事をしながら
税金で維持していくってどうなのか?
川口市には他にも工事を待っている
ボロボロの施設がたくさんあります。
反対意見がなくてどうする。
船橋市のオートレース場は2016年に閉鎖しました。
船橋市ですら閉鎖してしまったのです。
閉鎖にも30億円ほどかかったと聞きます。
川口市のオートレース場はもっとかかります。
きちんと閉じられる時に閉じないと
破綻して、選手への補償もできずに
閉じるのは有ってはならないことです。
市の職員さんが一生懸命頑張って
オートレースを営んでくれているのは知っています。
職員の他にもたくさんの関係者が情熱持って働いてくれていること
命懸けの選手が居ること、ファンの方が居て、
レースを楽しみにしていることも知ってます。
それは、ありがたいことで敬意を払いたいと思います。
「閉鎖なんて考えられない」って言いたくもなります。
けれども
我々は頑張って反対します。
決算委員会で持ち時間が少ないのはつらいことです。
追記2023.10.20
この記事を投稿した当時は討論に時間制限があると思っていましたが
20日に板橋議員に確認したところ討論は時間制限が無いとのことでした。
間違えをお詫び申し上げます。討論以外の質疑に時間制限があるのは確かです。