昨日の教育委員会議を傍聴して。 | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

「いじめ」にどのように向き合うのか?

箕面の教育委員会では、議案審議を終えた後に
「付託案件外」として委員長さんがテーマを決めて、意見交換を行っています。
(この取り組みは、とても有意義だと思います(^^)v )

この日は「いじめ」問題について、という切り口でした。

大津市や熊本市での生徒の「自殺」事件は、まだ記憶に新しく・・・
箕面ではいじめ問題について、どのように対応しているのか、
という課題提起が寄せられました。

現在、市内の小・中学校(市立)では、「いじめ」を把握するために
学期ごとに「学校生活アンケート調査」というのが行われているそうです。

熊本県では全市で実態把握に努めていて、
先月、視察に行き、さまざまに学んできた、という報告もありました。

因みに、箕面市で実施しているアンケートは記名式ですが、
熊本では無記名式を採用。

大事なことは、「いじめ」が発見できないこと。
調査の活かし方、どのように対応するのか、
川西市の「子どもオンブズパーソン制度」などを取り入れながら
外部とも連携すべきではないか。

全市的な人権救済制度をどうするか、
子どもの人権をどのように守り、救うのか、もっと研究すべきだ。

相談体制や、早期発見・早期対応に向けた体制や
現場からの情報伝達を迅速に行い、行政が積極的に動く必要性がある。

問題を起こした子へのペナルティ(たとえば写経など)を検討したり、
いじめがどの程度のランクなのか、(整理して)対応してはどうか。

など、多様な意見が交わされました。

どれも一理あるご意見でしたが、
肝心なのは、日頃からひとりひとりの人権が大切にされる教育や
子どもをとりまく周囲の環境・・・人権を大切にするまちづくりが大切ではないでしょうか。

ストレスのはけ口として弱いものいじめが行われている構造は、
子どもの世界も大人の世界も共通しています。

また日頃から「嫌なものをイヤと言える」アサーティブトレーニングや、
何かあればSOSが発信できる相談体制づくりなども重要だと思います。


「いじめ」問題をひとことで語ることはできませんが・・・
「臭いものに蓋をする」のではなく、
避けては通れない課題として向き合っていきたいと思います。