公立学校・保育所の給食食材の放射能検査について | ■tomoko blog

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中西とも子の日々の活動や、思い、お知らせをタイムリーにブログで発信します。

箕面市は急遽、4日付で放射性物質検査や食材の産地公表をプレス発表

学校や保育所での給食について、
産地や放射性物質の検査などの方向性について、
9月27日に食育課の担当職員とあれこれ話し合ったのですが、

その時には①産地は問い合わせがあれば、当該学校の分のみ、調べて伝えている。
       ②放射性物質の検査は出荷元に委ねているが、検査していない食材も多い。
        こちらで検査をするのは、大変なので、難しい。

という見解でした。また、問い合わせがあった学校の産地データが欲しいという要求についても、
「手書きでメモしているので」整理しないとデータを渡せないので少し時間が必要だ
という説明を受けていました。

箕面市の給食は、基本は地産地消で、食材は地元や近郊から仕入れていますが、
それだけでは足りないので、他の都道府県からも仕入れています。
今回、産地確認をしたなかに長野、群馬、北海道などのもがあり、
それらの食材が全部検査されているわけではないことも分かりました。

そこで、
「出荷先に任せるだけではなく、こちらでも安全性について検査して、結果を公表していくべきでは
」などと
「すべての食品の検査となると、手間がかかるし、現実的に難しい・・・」

とのことでした。しかし、基本は、

「この問題をこのままにしてよいわけがない」
「子どもたちの食育のためにも、安全とは何かということを知らせていくべきではないか」
「きちんと検査し、公表することで、安心が得られ、風評被害も防げる」
ということである程度の考え方については、一致しました。

担当の方は問題性は認識しつつ、(組織としてどこまで対応できるか)困惑されている様子でしたし、実現はまだ先だという印象でした。

そして、わずか1週間ほどで、急転!
食材公表や、検査実施は、保護者や私たちの声を聴いてくれた結果?なのか、一歩前進と捉えたいのですが、(保護者からの要望や、この9月議会でも増田議員が一般質問します・・・質問が私とガチンコしてたので、今回は彼女にお任せしました^^)

検査基準が<放射性ヨウ素、放射性セシウム(セシウム134及び137>20ベクレル以下については「検出されず」という処理を検討中。しかし、この基準には意義あり!です。

ドイツ放射線防御協会による「日本への提言」
http://icbuw-hiroshima.org/wp-content/uploads/2011/04/322838a309529f3382702b3a6c5441a31.pdf

において、「評価の根拠に不確実性があるため」に、
乳児・子ども・青少年に対しては1KGあたり4ベクレル、
成人は8ベクレル以上のセシウム137を含む食品を摂取しないように
、と推奨しています。

中途半端な検査→公表は、返って危険。
安全でないものを市が「安全です」と太鼓判を押すのは、とんでもないことです。
産地公表や検査の実施は、一歩前進ですが、
基準値のハードルを下げたままでは、余計に混乱を招きます。

「走りながら考える」ことも、確かに重要ですが、
子どもや若者の未来は、今の私たちにかかっています。
”あとの祭り”にするわけにはいきません!

基準値の問題は今後も粘り強く、提案していくつもりです。

多くの市民が、放射能汚染と食品の安全の問題に、関心を持ってくれるよう、
今後もさまざまな情報提供を行っていきたいと思います。