12月3日から委員会が開催されました。
文教常任委員会では、「おおさか・まなび舎事業」に議論が集中。
この事業は箕面市では、放課後に子どもたちの「自学自習の場」として教室を開放し、学生や退職教員などが学校と連携してアドバイザーとなり、子どもたちの学習習慣の定着や意欲の向上をサポートするというものです。
箕面市では俗に言う「夜スペ」でもなければ、「補修授業」でもなく、中学生を対象に自分で学習する習慣を身につけることを目的として、この事業を位置づけています。
また、この事業の「補助金交付要綱」には支援アドバイザーを「学生及び退職教員、塾講師等」とあることについて「塾講師など民間導入を検討しているのか」と質したところ、その予定はまったくないという明確な市の答弁が返ってきました。
なお、大阪府では府下の統一テストを予定しており、「学習到達度の把握」を行うということです。(このテストは小学4・5・6年生、中学1・2・3年生が対象)
しかしテスト漬けで不安になるになる子どもたち、採点などで時間に追われる現場の教員、6年生や中3はテスト結果から得られる改善策の恩恵とはほとんど無縁であることなど、費やした時間・労力・費用が十分に生かされるとは思えません。何の目的で府下一斉に行うのかが鮮明ではなく、また他の市町村では参加の有無や実施時期を決めていないところもあります。府の意向には逆らえないというような対応は、お役所的、サラリーマン的発想で、地方分権とは程遠く、子どもたちの視点や現場の課題からはかけ離れてしまいます。(もっとも市教委の忸怩たる思いがまったくわからないではありませんが・・・)
とにかく、勇気と誠意をもって教育行政を貫いていただきたいと、切に願います。
また、来年度の全国学力・学習状況調査については、今年度の取り組み結果が反映されない時点での参加はあまり意味がないこと、また各学校の公表問題など予断を許さない状況になっていたり、抽出調査にならないのであればなおさら参加すべきではないことを強く要望しました。
なお、教育委員と市民との意見交換会の実施については、前向きに検討されており実現しそうです。
その他、母子家庭支援策としての保育所入所支援やDV対策、学校緑化事業などについて質問しました。
校庭の芝生化については、前日のTV報道もあって前向きな議論となり、和やかな雰囲気になりましたが、
維持管理の問題などしっかり検討のうえ、事業拡大に臨むべきであると思います。
また、ベランダ緑化については倉田市長が9月議会において、公明党の代表質問に対して「小学校のベランダ緑化は効果があった」という内容の答弁をしていました。
おそらくこの時期(10月8日)には「何らかの効果があった」という評価があったことは事実であろうと思われます。そうでなければ本会議でまったくの出鱈目を述べた、ということになってしまいます。(そんなアホな!)
私は、決算審査用のデータだけで「効果なし」というのではなく、10月8日時点で効果が確認されたことをしっかり精査して前向きに取り組むよう、要望しました。(市長はこのとき「代表質問の時点では効果があったと聞いていたが、決算審査前に出たデータでは効果がなかった」と答弁しましたが、非論理的で一蹴するにたる答弁だと思います)とにかく、「地球の温暖化を回避し、自然と共生できる教育を育む」ためにも真剣に取りくんでもらいたいと願うばかりです。
ちょっと長くなりましたので、この続き(民生常任委員会)の報告は後日に。