市政50周年の年に前代未聞の「汚点」を残す。
昨日は本会議の最終日でした。
すべての審議が終了した直後、自民・公明・民主市民クラブの3会派・14名から動議が提出され、即、幹事長会議、議運が開催されたのち、本会議で審議に。
自民党議員が動員をかけた市民(7~10人くらい?)と市長を応援する市民(20~25人くらい)が見守るなか、質疑・討論が行われました。
野次と怒号で傍聴市民3~4名が退場処分となるなど、普段の穏やかな(?)箕面市議会の風景とは異なるものとなり、閉会したのは22時を過ぎていました。
同決議案の理由は、
「市長としての能力がない」
「公約が果たされていない」
「自らの票を減らすことを恐れ、歳出削減をしなかった」
「市民の貴重な財産・基金を取り崩した」云々・・・
まったく呆れた内容ばかりです。
次年度当初予算の経常収支比率が103.4%でけしからんという野合議員のみなさまの提案した修正案ですら0.1ポイントしか改善できていないのです。
そもそも、箕面市の財政悪化のもととなる大規模開発や豪華な箱ものを次々とつくり続け、そのときの公債を今償還しなければならず、維持管理費も財政を圧迫。仕方なく基金36億円を取り崩すことになったことについては、ひとことも触れないというご都合主義には驚くばかりです。
彼らの修正案は市長査定で復活させたものや市長の公約に結びつくものを全部剥ぎ取り、それではたいした削減額(3千万円弱)にしかならないため、医療保険センターへの出捐金1億円や次期通信システム構築費(インターネットで生涯学習センターなどの公共施設やコミセンなどの予約ができ、イベント情報がみれる、というもの)なども無理やり削って、何とか1億6千万円を削減したものです。
小・中学校に設置する扇風機や平和のイベントなど、100万円に満たない予算まで「必要なし」とし、なかには僅か6万円の事業予算「環境仕掛け人」なども削るという徹底ぶりです。
汚職や刑事事件で有罪になったのならともかく、
自・公・民提出の一般会計当初予算の修正案が可決され、それ以外の当初予算も可決されるという具合に粛々と進められた議会において、「辞職勧告決議」が強行可決されるなど「前代未聞」です。
今年は市政50周年という年にあたりますが、箕面市議会はじまって以来の「汚点」となるでしょう。
なお、共産党は「辞職勧告というものは、よほどの不正や問題があったときに提出するもの。正当な選挙で市民が選んだ市長に対して行うべきではない。市民は市長の公約を支持し、選んだ。日本共産党は、これからも市長に公約を果たしてもらうよう働きかけるもので、この決議案には反対する」という内容の冷静な対応をおこないました。
そこで、各議員の方々の真意を確かめたい方は下記へどうぞ。
●箕面市議会議長 石田 良美 議長