昨年刊行された友川カズキの自伝的エッセイ「友川カズキ独白録: 生きてるって言ってみろ」。その際にプロモーションの一環で作成された「友川カズキの酔眼レコメンリスト」を小出し15回に分けてご紹介いたします。本人の推薦コメント付きです。
■『友川カズキの眼』(書籍編)その③
[私を“犯した”15冊の書籍:面白過ぎて競輪場では読めません]
岸本佐知子『気になる部分』(白水Uブックス)
どこまでも、ただ面白い
「この人の作品については、まずは黙って読んでもらうしかないだろうね。翻訳家なんだけど、何冊かエッセイも出していて。いや、どれを読んでも面白い。一言で言うと文才の固まりだよね。読ませる力がハンパないのよ。とりとめのない日常をここまで面白おかしく書けるというのは、もう才能以外の何物でもないと思いますね」
■『友川カズキの耳』(音楽編)その③
[私を“冒した”15枚の音盤:遊蕩詩人のサウンドトラック]
オシリペンペンズ『猫が見たライブ』2005 (Alchemy Records)
ライブ盤を量産すべし!
「大阪で初めて対バンした時にナマで観て、一発で魅了されたの。ライブバンドとしては恐ろしい爆発力を秘めてますよ。一昨年かな、久々に一緒にやった時も相変わらず破れかぶれで。表現者はズレてなんぼですから。楽屋でモタコにチューニングがすぐに狂っちゃうアコギをプレゼントしたんですが、あてつけじゃないですよ」