義両親の畑を借りて家庭菜園を作るのに軽乗用車が欲しいねって話をずーっとしてまして。
好都合なことに、畑から数キロ離れた場所に使われていない旧家を所有していて、そこを無理言って駐車場と荷物置き場として使わせてもらえることになりました。
夫が小さい頃に住んでいた家で、幼少期に引越した後、他の人に貸してその方も数年前に他界、そのまま放置していたそうです。
夫は始め「(古いから)絶対嫌!」と拒否していたのですが、昨今YOUTUBEでDIY動画を散々見ていたのが幸いして、ちょっとやってみようということに。
(ちょっと触ってみたらすぐにムキになってのめり込むであろうという私の算段・・・見事的中するのでした・笑)
初めて伺ったのは去年(2022年)初秋。
築50年、約27坪の狭小家です。とは言え、2階建にお庭もある家としては十分なスペースです。
全体的に劣化がひどく、御近所さんからトタン屋根が強風時にパタンパタンと大きな音が出たり、柿木の柿が道路に落ちたり、落ち葉が舞ったりと困っていると人伝で聞きました。
木や雑草が暴走してとても暗く、いかにも空き家の雰囲気があります。
地面は砂利と雑草が入り混じっています。
我々が借りる借りないにしろ、放置せず何かしら補修はした方が良いですよね。
そうは言っても義両親の家ですから勝手にはできず、何度も通って徐々にお互い理解を深めて無理のない範囲、週一でやっていきます。
一月中旬、作業1週目。まずは雑草や落ち葉を片づけます。
お隣さんとの境目がわからないほど木々や落ち葉でごちゃごちゃしてますね。
少しスッキリしました。
一月下旬、2週目。柿の木と勝手に生えていた木々は義母が業者に頼んで伐採、ゴミ袋に集めた落ち葉は義父が片付けてくれました。
奥の金柑の木はたくさん実を付けていましたが、お隣さん家まで暴走していたので強剪定。
たくさんの金柑の実が落ちていて、一つひとつ手で拾っていきました。地味な作業です。
地味な作業といえば、屋根上にブルーシートを敷いているのですが、劣化していてポロポロと落ちてきて、それを落ち葉や小石と分けて回収するのがとても厄介でした。
掃除&整地後。スッキリしました!この頃はまだ家の鍵を受け取っていないので全て外での作業でした。
道路から家に向かって5cmほど微妙に上がる傾斜がついており、しかも左側に謎の丸い石(後々になって御近所さんが教えてくれたことには昔のボットン便所の名残で、今は何も入っていない、土とかが入ってるとのこと)が結構場所を取っていて、スムーズにいきません。
私たちが駐車場を作るにあたって参考にしたのはぷるごんさんのYouTube動画「コンクリート型枠でアプローチの舗装(ペイビング)」でした。
他の方々の動画も見たのですが、簡単で素人でもそれなりに確実に作れそうとなのと、そんなに広くなく自分たちの境遇に近そうだと思ったからです。
2月上旬、3週目。いよいよコンクリートをやっていきます。
自宅からレンタカーで片道3時間かけてホームセンターへ。
ポルトランドセメント(25kg)1袋、
砂利(20kg)3袋、
川砂利(20kg)6袋がワンセット。
結局トータルで3セット分購入しました。
プラス目時用にセメント1袋、砂2袋も購入。
型枠はAmazonでレンガ風3セットのものを購入しました。
選んだ理由は小さいサイズだったから。丸石など障害物が多くさほど広くないスペースにはちょうど良いと思いました。
一片は全て同じ形ですが、無理やり割って小さくしたりして、特に困ることはなかったです。
シャベルは角形を選びました、セメントが混ぜやすいようです。
トロ舟は60サイズを買いました。
セメントと砂を混ぜ水を入れ、練って、川砂利を入れさらに練り、型へ流し込みます。
混ぜるのがかなり重労働。水の量はその時々で変化、天候や湿度で結構変わるようで、様子を見ながら入れるのが一番わかりやすかったです。マヨネーズくらいのペトペとした感じを目指しました。
100均で買った小さいシャベルも使いました。セメントいじる時は強アルカリなので手袋絶対つけないとダメです。
小さいコテはコメリで買いました。
水は災害時用のポリタンクを2つ買って使いました。
型に入れ、小さいシャベルでシャクシャク刺して中の空気を抜き、コテでペシペシ叩いて均一に整えて。
5分ほど経過した後、型の角やへりをゴムハンマーでトントン叩いて型から取り出しました。
女性の私でも一連の作業はでき、セメントはそこまで難しい作業じゃない、だいぶ適当でもできるもんだと思いました。
今回はここまで!6時間くらいの作業で3ターンくらいが限度ですね。
下水管蓋には養生テープも貼りました。残ったセメントは型だけ取って、ブロックだけ作っておきます。
(川砂利などが入ったビニール袋を下に敷いて、型を置いてセメントを流し込み、型から外して乾かしました)
翌週、4週目。寒かった割には1週間経ってるのでしっかりと固まってくれました。
乾いた表面はザラザラして、角が崩れていたりといかにも素人感が漂います。笑
また庭は土が剥き出しなのですぐ土がついて汚れます、悩ましい。
続きをやっていきます、大きい丸石の型がうまく収まらないところは、型枠自体の角を糸鋸でカットして、うまく敷いて流し込んだり、先週型だけ取って作ったブロックをスペースに置いて埋めていきます。パズルのよう。
緩やかな坂が難所なのですが、下の小石などを利用したり、砂を敷いて高さを調節したらそこそこうまくいきました。
また、1片が入らないところはブロックを強引に割って入れたりしました。笑
2月中旬、5週目。いい感じで固まってます。
残りも埋めて、さらにセメント+砂を混ぜたものを巻いて、目地を埋めていきます。
目時埋めには100均のホウキやコテを使いました。埋まらないんだな、これが。
砂埋める、水かける、空いてるところに砂かける、また水かけるを繰り返し、さらに雨水が流れるルートを考えながら細かに水路をつけたりして、なんとか埋まりました。
6週目、完成!
ついにできました!下水管蓋が若干上に出ちゃってるのですが、しょうがない。
始めと比べてみますと↓コレが
これですからね!
鬱蒼としていた雰囲気が本当スッキリしました。
御近所さんからも「できるもんだね、たいしたもんだ」と褒められました。笑
完成から1ヶ月ほど経っていますが、特に問題ないです。
(まぁまだ車がなく駐車場として使ってないので何とも言えませんが)
時間はそれなりにかかりましたが、夫40代前半、私50目前にしては最後まで作り終えることができて感無量です。
家は電気、水、ガスなどインフラは何も通っていませんが、水は夫実家から、お昼休憩やトイレは徒歩圏内にあるコンビニ(イートインスペースあり)のおかげで作業できました。
気になる費用は?
セメントなど材料費が1万円弱、シャベルやトロ舟など道具も含めると2万円弱でした。
更にレンタカー代なども含めると3万くらいでしょうか。
大変だった作業は?っていうと・・・特に浮かばないんですよね。
セメント混ぜたり整地も夫がほとんどやってくれて、夫は大変だったかもです。
私的にはどの作業も初めてで楽しかったし、片付けも楽しくて、達成感があって面白かったです。
毎回電車&バスを乗り継いで片道2時間ほどかけて来るのはなかなか大変ですが、夫も私も楽しんで作業できありがたい限りです。
この後も続けて他の箇所をやっていきます。