岩鉄鉄器の鋳鉄フライパン「ダクタイルパン(22cm)」を譲り受けまして、使い始めました。

鉄のフライパンって重くて、焦げ付きやすくて・・・というイメージでした。

それが「焦げつきづらく、錆びづらい  百年使えるフライパン」というではないですか!?

 

しかも、岩手製鉄が作られてるというではないですか!?

私の母方のおばあちゃん家が岩手ということもあって、私は岩手贔屓なのです!

なので譲り受けた時は「わ〜♪(嬉)」とワクワクしました。^^

 

さて、名前「ダクタイルパン」の「ダクタイル」とはなんでしょう?

調べてみたら「鉄内部の炭素を球状化する」技術のこと。

 

鋳鉄はもろい性質

  ↓

炭素を球状化

  ↓

ひっぱり強さ」や「伸びる」性質に変わる

  ↓

普通の鋳鉄より数倍の強度粘り強さに優れる

 

薄く加工することが困難なダクタイル鋳鉄。岩鉄鉄器は70年の経験を活かして薄い鉄鍋を作ることに成功しました。

確かに薄い!

 

そして持ってみると、軽っ!

通常2〜3kgある鋳物フライパンに比べ、1.2kgの軽さを実現したそうです。

 

さて、そんなフライパン、何からトライしてみよう?

折しも我が家にやってきた時は年の瀬迫る12月下旬。

冬休み頃から使い始めました。

 

まずは様子見で、手始めに前日のクリスマスで購入したパーティーセットを温めてみました。

フライドチキンにナゲット、チーズボール、ポテトチップスに冷凍のブロッコリーを足して。私一人分の量が22cmのフライパンだとちょうど良いですね!

 

焦げつくこともなく、程よく温められました。

こうしてワンプレート的にそのままテーブルに出せるのが何よりラク!思ってたより簡単に温められました。

 

これで「意外と何でもいけるのでは?」と思った私。怖がらずにどんどん焼いていきます。

 

遅めのクリスマスには夫さんが買ってくれた豊洲市場の福袋に入っていた肉「シャトーブリアン(牛ヒレ肉の希少部位)」を。

 

はじめに強火で1分、弱火で3分、裏返して同じことを繰り返し・・・

 

うまく焼けました!インスタ映えを意識して、らしくスタイリング!

2人分のお肉を焼くには22cmのフライパンはちょうど良い大きさです。

 

普段はズボラなのに、少し努力すればらしくなるもんですねぇ〜華やかになりました。

フライパンそのものがシンプルで美しいからそのままテーブルに盛っても絵になりますね。

 

肉は私の大好きなレアで。ちょうど良い火加減!めちゃくちゃ美味しかったです。これ本当にびっくりしたのですが、自宅で焼いたとは思えない、お店でいただくお肉と変わらない旨さでした。

奥の厚手の肉は少しレアすぎる感じがあったので、もう一度少し焼いていただきました。

肉質の良さと使う道具、焼き方のコツさえおさえておけばお家でもこんなに美味しく焼けるんですね。

 

お肉系では、お正月にホエー豚のポルケッタ風を焼いてみました。

はじめは強火で、あとは弱火でじっくり、時々転がして。豚から出た脂が多すぎて玉ねぎが脂まみれになったのは誤算でしたが(笑)中までちゃんと火が通って、脂身がじゅわ〜っとして美味しかったです。

 

魚では、大好きなシャケを焼いてみました。いくらと一緒に親子感覚。^^

焼いてる途中で一緒にキャベツも入れたら、めちゃくちゃ甘味がギュッとして美味しかったです。

バターを足そうと思っていたんですけど、シャケから脂がしっかり出てその旨味だけで十分ジューシーに。

 

シャケは好きでまた焼いちゃいました。今度はジャガイモと。

今までシャケはコンロやホイルを巻いて焼いていましたが、こうしてフライパンで焼くと余計な水分が飛んで外はカリッ中はジューシーでより美味しく焼けますね。それでいて焦げ付いてない!(じゃがいもは少し焦げちゃいました・笑)

 

この頃らへんから、あれ?もしや家にある鍋の蓋がちょうど良いんじゃない?と気づき、はめてみたところ

あらっなんとピッタリ!20cmの鍋についてる鍋蓋です(鍋蓋の直径を測ったら21.5cm)。たまたま家にあるものが使えるもんですねぇ〜ありがたし。

 

甘いもの系では、私の冬の三大好物、安納芋の焼き芋にトライ。

油はひかず、ホイルにも包まず、そのままで。小さいので40分ほど弱火にかけて。

 

焦げ目がほんのりついて出来上がり!

焚き火で焼き芋とはまた違った、ほんわりとしたやさしい焦げの味で、また別の食べ物のような味わい。

中のお芋はホクホクしっとりと仕上がっていて翌日冷めても美味しくいただけました。

 

今までは成功したもので、逆に失敗したのはというと・・・

 

大きいリンゴスライスホットケーキはひっくり返したところリンゴが焦げていました

三戸に住む叔父から届いたお歳暮のサンふじだったのに・・・申し訳ない。

ひっくり返す前、真ん中の生地がまだ生だったので躊躇していたのですが、焦げの匂いに気づいて慌ててひっくり返したところ時すでに遅し。

 

で、リベンジでもう一度、今度は刻んだチョコでトライしましたら・・・こちらもうまくいかず。

見えてる面は少しの焦げ付きですが、底面は真っ黒くろすけでございます・・・焦

ズボラ精神で、まるごと1回で全生地を流しこんじゃうと、真ん中の生地が厚くなり火が通りにくい上に、火に近い外側ばかりが熱を受けちゃってダメなのかもですね、やはり複数回に分けて焼いた方が焦げないのかもしれません。

 

「ダクタイルパン」、使い始めてから1週間!感想をまとめますと・・・

 

良い点

外はパリッ中はジューシーな料理が得意!

・思ってたよりメンテナンスは神経質にならなくても平気

・テフロン加工のフライパンと変わらないくらい使い勝手が良い!

 

気になる点

・テフロン加工のフライパンよりは油をつい使ってしまう

火加減&余熱の具合がどのくらいなのか、まだつかめていない

 

率直な感想は「ああ、良いモノはやっぱり良いんだ!」。

特に火の通り方の良さはジワジワと(それこそ弱火で通すように・笑)体感といいますか、実感しました。

今度、焼き餃子やモヤシ炒めなどもトライしてみたい。(どちらも今までベチャッとしがちなので)

 

気になること「油を使う量」と「火加減」に関しては、これから私が使っていく経験値によって改善していくのかなと思います。

 

私が一人暮らしし始めた時は母親が気を利かせてテフロン加工のフライパンを持たせてくれ、今まで鉄のフライパンって使ったことなかったんですよね。

 

なのでステレオタイプ的に「鉄のフライパン=焦げ付く&手入れが面倒」と勝手に思っていました

でも時代と共に色々な人の努力があって。フライパンも進化してるんですね。

100年使えるフライパンとのこと、これはもう一生モンの仲間みたいなもんです。笑

 

「ダクタイルパン」に出会えたことに感謝、これからも使っていこうと思います。