発達障がい講演会 その2 | にじいろパレット*スタッフNのブログ

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不登校経験のある子どもを持つ母のブログです。
恵那市で生きづらさを抱えたお子さんの居場所づくり活動や親の会を行っています。

・・・昨日のつづきです。
 
「困っている子」を理解すること。
それは「すべてを受け入れる」ことではなくて、「受け止める」こと。
その子独自の感覚、その子なりの思いを「受け止める」「認める」こと。
 
自分を認められる関係の中で、子どもは安心感を抱き、新しい事に挑戦しようとし始める。そのことを別府先生は事例を挙げてお話してくださいました。
 
私自身、息子の不登校につきあいながら、周りの大人が彼自身の感覚や思いを理解しようとすることで本人が新たな一歩を自分で踏み出すことができてきた姿を見てきました。だから、先生のお話はとても共感できました。
 
「わがまま」に見える振る舞いにも、その子なりの思いがあって、その思いを共感的に受け止めてもらえることで安心感が得られる。その安心感から「やる気」「前向きな気持ち」が生まれてくるのだと感じました。
 
共感的に受け止める・・・「○○さんは~~と思ったんだね。」
 
後半は具体的な取り組み事例をお話されました。その中で心に残っていることは、「クラスの中で自分が大切にされているという感覚をみんなに育むことで、他者を理解しようと子ども達の距離が縮まっていく。障がいを持たない子が障がいを持つ子を理解しようとする姿を、障がいを持つ子は周りの期待に応えたいと頑張る姿を見せ始める。」というような内容です。
 
これも息子の姿と重ね合わせてみると、
好きな授業しか参加しない異質な息子のことを、まわりの子達はきっと理解してくれていて、参加できたときには快く受け入れてくれるのでしょう。息子はそんな仲間の理解に支えられ、少しずつですがクラスでの活動の幅が広がっています。「好きな授業だけ参加する」という見方によっては「わがまま」な行動ですが、それを攻撃することなく受け入れている他の子達は、きっとクラスの中で一人ひとりが大切にされている感覚を育まれているのではないでしょうか。
 
そんな教育を実践してくださっっている学校の先生方に感謝です。