皆様、新年あけましておめでとうございます!!
本年もどうぞよろしくお願い致します。
新年1発目に相応しいかどうかは分かりませんが、
倒産編③として書いて行きたいと思います。
京都支店で経験した2社目の倒産は、
以前も触れました滋賀県のマンションデベロッパーさん。
当時は、凄い勢いで分譲マンションの開発を進めており、
滋賀県の草津市内を中心に複数棟を同時並行して建設していました。
特に、JR南草津駅が開設され、駅前の開発が盛んに行われていたこともあり、
今では駅前は都心のように分譲マンションが乱立しています。
そんな開発の中心にいたのがこの会社だったんです。
でも、それだけの勢いで同時並行して建設を進めていたので、
資金繰りも忙しい会社でした。
事件が起こったのは、私が担当していたマンションの引渡しの時でした。
マンションが完成し買主さんの住宅ローン実行が終わり、
マンション建築資金の融資金を回収したあと、
住宅ローンの組んで頂いた買主さんから、
「鍵の引渡しの日になっても、鍵を渡してくれないんです!!」
こんな話が飛び込んできました。
びっくりして、直ぐにマンションデベロッパーの担当者へ電話で確認
したところ、
「同時並行して建設していたマンションの建築代金の一部が未払いの
ままでして、ゼネコンが鍵を引き渡してくれないんです・・・。
でも、グループ会社から資金調達の手配をしてますので大丈夫です。
ご心配お掛けして申し訳ありません・・・。」
こんな事情があり、以後、このマンションデベロッパーさんに対して
色眼鏡で見るようになりました。
(つづく)
