🟣青空文庫の新着、宮本百合子【人生のテーマ】を朗読しました。
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人生のテーマ

 たくさんの文学作品がよまれている。作品はテーマをもっている。わたしたちの人生のテーマはどこに見出されているだろうか。文学の作品はよみかえすことができる。けれどもわたしたちの人生はたった一度しかない。美しい六月の若葉の下を、その青い美しさに照りはえる自分をわれからめでて歩く人々は、それぞれにいちどしかない自分の一生を、どういう主題で貫こうとしているだろうか。詩や小説が人々によまれ、感動されるのは、詩よりも小説よりも先に、その人たちの一度しかない人生が生きられているからである。
〔一九四八年八月〕

底本:「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年3月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房
   1953(昭和28)年1月発行
初出:「芸苑」
   1948(昭和23)年8月号
※底本の「解題」(大森寿恵子)は、この作品名を「仮題」としています。
入力:柴田卓治
校正:磐余彦

🟣宮本 百合子(みやもと ゆりこ1899年(明治32年)2月13日 - 1951年(昭和26年)1月21日)は、日本の昭和期の小説家・評論家。
旧姓は中條(ちゅうじょう)本名はユリ。
日本女子大学英文科中退。

🟣18歳で『貧しき人々の群』を発表し天才少女と注目された。
米留学後結婚したが離婚、その経緯をまとめた『伸子』を発表。
その後ソ連を訪れ日本共産党に入党。
宮本顕治と結婚[注 1]。再三検挙されながらも執筆活動を続けた。
戦後は『歌声よ、おこれ』を書いて民主主義文学運動の出発を宣言、『播州平野』『風知草』『二つの庭』『道標』などを書いた。
日本の左翼文学・民主主義文学、さらには日本の近代女流文学を代表する作家の一人である。