山村暮鳥(やまむらぼちょう)の詩「風景~純銀もざいく/春/春の海のうた」3詩を朗読しました。
●テキスト/青空文庫(青空文庫、耕作員の皆様に心より感謝し使用させていただきます)
●人物について出典/フリー百科事典ウィキペディア
●曲/甘茶の音楽工房 
●アーティスト/甘茶
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🟡山村 暮鳥(やまむら ぼちょう、1884年(明治17年)1月10日 - 1924年(大正13年)12月8日)は、明治・大正期の日本の詩人、児童文学者である。
本名、土田八九十(つちだ はくじゅう)、旧姓は志村。
自由詩社に入り詩壇に登場。情調的な象徴詩から前衛詩に転じ、晩年は平易な表現の人道主義的作風になった。詩集に『聖三稜玻璃』(1915年)、『風は草木にささやいた』(1918年)、『雲』(1925年)など。

穴澤雄介チャンネルでナレーションを担当しています🎤
本日こちらもupされましたので見て頂けたら嬉しいです。


🟡青空文庫より
人物について: 1884(明治17)年、群馬県榛名山麓の棟高村(現群馬町)に生まれる。本名、土田八九十。築地の聖三一神学校時代に文学に開眼、卒業後伝道師となって秋田、仙台、水戸等を転任、詩と宗教活動に没頭。先鋭な感覚表現で注目をあび、朔太郎・犀星らと「卓上噴水」「感情」で交流。第二詩集『聖三稜玻璃』の悪評、結核、失職、流浪と、不遇の日々を送る中で詩や童話・童謡を創作、人道的な作風を経て、晩年は温かい自然賛歌を平易な言葉で綴った。1924(大正13)年40歳で没。代表作に詩集『風は草木にささやいた』『雲』、童話集『ちるちる・みちる』などがある。(泉井小太郎)

「風景」純銀もざいく
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな

底本:「花の名随筆3 三月の花」作品社
   1999(平成11)年2月10日初版第1刷発行
底本の親本:「山村暮鳥全集 第一巻」彌生書房
   1961(昭和36)年12月発行
初出:「聖三稜玻璃」
   1915(大正4)年
入力:岡村和彦
校正:noriko saito

「春」
のろいな
のろいな
なのはなの
はたけのなかをゆく汽車は
ひら
ひら
ひいら
あとからその汽車
追つかける蝶々

底本:「日本児童文学大系 第一四巻」ほるぷ出版
   1977(昭和52)年11月20日初刷発行
底本の親本:「よしきり」イデア書院
   1925(大正14)年6月
初出:「おとぎの世界」文光堂
   1921(大正10)年7月
入力:菅野朋子
校正:noriko saito

「春の海のうた」
さしたり
ひいたり
はるのしほ

はるの
ひながの
あをいうみ

ひよつこり
いそが
しづんだら

ぴよつこり
おふねが
うきだした

ぴよつこり
おふねが
ういたらば

ひよつこり
いそが
しいづんだ

いそと
おふねの
かくれんぼ

それを
みてゐた
かもめどり

かもめも
かもめで
かくれんぼ

ひよつこり
ういたり
しづんだり

底本:「日本児童文学大系 第一四巻」ほるぷ出版
   1977(昭和52)年11月20日初刷発行
底本の親本:「春の海のうた」教文館
   1941(昭和16)年6月
入力:菅野朋子
校正:noriko saito