２０、憎たらしくも可愛いやつ
南半球の８月は、真冬である。
亜熱帯のゴールドコーストでも日が暮れると10度以下になることもあり、外へ出るとき裏起毛の厚手パーカが手放せなくなってきた。
基本コース、その後チョークアートティーチャーの資格を得るコースを修了した者には、１ヶ月間のフリーコースが与えられる。
このひと月はアトリエに通い放題、画材を自由に使い、自分の好きな絵を描いて良い。
私はこのフリーコースで、ようやくコツのようなものを掴んだ気がする。
色の混ぜ方、塗り方、ダークとハイライトの使い方。
私を散々悩ませていた子憎たらしい悪戯っ子が急に懐いてきたようで、何だか私も悪い気はしないぞ、むしろ嬉しいぞ、可愛い奴めといった感覚でオイルパステルを扱えるようになってきた。
技術的には、まだまだ未熟だが。
なぜか、トマトを沢山描いた。
この日、モニの娘がアトリエに遊びにきていた。
なにやら独創的なゲームを始める娘。
２ドルでこのゲームへの挑戦権を買わないかというので、付き合いで２AUドルを払う。
そうして総勢5名へやや強制的に挑戦権を売りつけた。
それぞれの名前を紙に書かせお手製の抽選箱へ投入する娘。
ドラムロールを口真似しながら、抽選箱へ手を入れた結果。
サニには手作りケーキ。
テジャには手作りクッキー。
私にはなんと、一等賞の２ドルコインが当選した！
僅かな時間で８ドル儲けた娘との、無邪気な記念撮影であった。
つづく
旅の奇跡
SpicySpice
パイシーパイス
からだにスパイスチャージ
岡山県産レトルトカレー取扱店
【オンラインお取寄せ通販】
人生色々まるっと上手く
癒し絵セラピーMENU
【色と対話で】こころの
エネルギーUP
詳細＆お申込み方法は上記リンクより
ご確認をおねがいいたします。