オーストラリア旅行記ゴールドコースト秋⑦ | ともみと髭マンとガガ

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Mermaid Waters
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   ホームステイ先で、洗濯機はママしか使っちゃいけない暗黙のルールがあった。

   だけど、洗濯物をママに任せたは良いがなかなか乾いた物が戻って来ない。

   この家には洗濯をする専用の部屋があった。

   ある日、ママが閉め忘れたドアの隙間からふと覗き見た洗濯室内部。

   てんこ盛り。

   いや、メガ盛り

   とんでもない量の洗濯物が山積みになっていた。

   ママと年頃の娘と息子、そして私の分。

   節水の為に洗濯機は週一回しか回さないと言っていたのはどうやら本気だったらしい。

   週一回と言うのは、本気で一回転分だったのだ。

   日本のお母さんなら、週一回と言っても溜まった洗濯物が程よく無くなるまで数回転は回してくれるはず。

いや、これは「日本のお母さん」という響きから得られる私の勝手なイメージなのだが。

   とにかく私は耐えきれずにこの場所までこっそりやって来た。

   コインランドリーである。

   ママの目を盗んで自分の物だけを洗濯室から持ち出してきた。

   ざっと一週間分はある。

   洗濯機の構造はとてもシンプルだ。

   ドキドキしながらAUドルコインを投入してみる。

   ゴゥン…と言ってランドリーマシンは難なく動き始めた。

    ーよっしゃ!ミッション クリア!

    オーストラリアへ来てから、ほんの些細な事も新鮮に感じられる。

    海外生活、初コインランドリー。

    待ち時間は椅子に座り、置いてあった雑誌をパラパラと眺める。

   ハリウッド俳優達のゴシップ記事を解読しようと試みたが、まだ単語を何個か拾える程度の読解力では批判なのか賞賛なのかも分からなかったが時間潰しにはちょうど良かった。

   おかげで、思う存分回してやった。


   もっとも勉強になったのは、rinse(リンス)はすすぎで、spin(スピン)が脱水だということ。

   仕上げに乾燥機に挑戦してみたのだが、機械で全乾させると生地が縮みそうだったので、ある程度で引き上げた。

   まだ水分が残っているからか、やや重い荷物を背負い徒歩で帰路につく。

   帰り道に、公園でひと休みすることにした。

   ここはとにかく眺めが良い。そして今は気分も良い。

先ほどの乾ききらなかった服や下着を木製のベンチと対のテーブルに広げると、サラサラした風で軽快にはためいて、こりゃあ乾燥機より早く乾きそうだと一人でニヤついた。

   明日なに着ようかな、の悩みよりも深刻だった今日晩なに履こうかな(洗ってないぱんてーを眺めながら)。

   全てはコインと風が解決してくれた。

   コインランドリーよ、ありがとう。

   オーストラリアの風よ、ありがとう。

つづく

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