2016年12月に父を亡くしました。
未だに信じられないし、受け入れられてないし、乗り越えるにはまだまだ時間が掛かりそうです。

父は、優しい人でしたが、ちょっと頑固な一面もあり、歳を重ねるごとに頑固になっていき、ぶつかる事が増えました。
もっぱら、私がイライラしてばかりでしたが。

それでも、よく両親と三人で旅行に行っていたので、端から見たら仲良し家族と思われてたし、ごくごく普通の家族と思ってました。
ちなみに、私には弟がいますが、結婚した事もあるし、旅行はもっぱら三人でした。

旅先で喧嘩(やはりここでも私がイライラしてばかり)したりも多かったですが、いつでもこんな娘を許してくれて、受け止めてくれてました。きっと、いつまでも父がそばにいてくれるだろうという、甘えがあったのだと思います。

喧嘩しても、次会ったら謝ろうとか、(結局謝らない)今度会ったらご飯でもおごろうとか、
いつでも「また今度」があると思ってました。
いつでも会えると思ってました。

そんな父が、病気になりました。
発覚した時には、すでに末期。
私は、頭が真っ白になり、パニックになりました。病気が発覚しても、数か月は治療を受けながら普通の生活をしてました。旅行にも行ってたし。

でも、そんな生活はそう長くは続かず、みるみるうちに病状は悪化。
歩けなくなり、トイレに1人で行けなくなり、食べれなくなり、起き上がれなくなって行きました。

主治医から余命を告げられ、そう遠くない未来に別れが訪れると思ったら、とてつもない絶望感、後悔、悔しさに押し潰されました。
いつか親は居なくなると分かっていても、現実の事として考えた事はなかったし、まだまだずっと先の事だと思ってました。

毎日、父が居なくなってしまう不安と恐怖でどうしようもありませんでした。

私達家族の願いは叶わず、父は亡くなりました。あまり病気の事は口にはしませんでしたが、病気を宣告され、余命を宣告され、どんな思いで過ごしていたのかと思うと、胸が苦しくなります。

いつでも会える、また今度会える、その今度は2度とやって来ない事が起きるという事を初めて経験し、今目の前にいる大切な人を大事にしなくてはいけないなと改めて感じます。

どんな事も、後回しにせず、出来るうちに出来る事をしなくてはいけませんね。
会いたい人がいれば会いに行こう。
思いを伝えたい人がいれば伝えに行こう。
やりたい事があれば行動に出そう。

いつも、「今度」とか「次」があるわけではない。今を大切に生きよう。