NHK BS4Kのウルトラセブン「盗まれたウルトラアイ」を観た。とても切ない話だ。人間の姿をしたマゼラン星人のマヤという少女が出てくる。(番組内ではマヤとは名乗らない)
マゼラン星は恒星間弾道ミサイルを発射し、地球を破壊しようとする。ウルトラセブンの妨害を防ぐためにマヤを地球に派遣し、ダンから変身アイテムであるウルトラアイを盗ませる。ウルトラアイを盗むことに成功したマヤ。ミサイルが到達する前に仲間の円盤が迎えに来ることになっていた。
「ムカエハマダカ」マヤの通信は無視され続ける。ウルトラ警備隊は通信の発信された東京の繁華街の地点を突き止め、通信機を摂取する。基地内で通信機にマゼランから信号が送られてくる。その内容は、迎えに行くことはできないというものだった。
マヤはミサイルが到達する前に仲間の円盤が助けに来ると信じていたが、実は最初から自分の星に見捨てられていたのだ。マヤはそのことを知らない。ウルトラ警備隊は、恒星間弾道ミサイルを破壊するために出動するが、警備隊の武器はミサイルには全く歯が立たない。
ダンは繁華街のクラブでマヤと対峙する。マゼラン星からの迎えがないという通信内容を伝え、ウルトラアイを取り戻す。その時の悲しそうなマヤの表情が印象的だ。「いっしょにこの星で生きよう」ダンはマヤにそう告げると変身してミサイルを阻止する。
だが、ダンが戻るとマヤは自死を選んでいた。
悲しいストーリーである。
ラストシーンでダンが夜の繁華街を歩くシーンに高感度フィルムが使われている。この頃にはもうあったのだなと思う。ダンの気持ちと華やかな繁華街のコントラストの演出が巧みだ。
「ノンマルトからの使者」や「第四惑星の悪夢」や最終回もいいけど、ウルトラセブンの中では特に好きな話だ。マヤを演じたのは吉田ゆりさんという女優さん。のちに香野百合子という名に改めている。



