秘境駅へ191 ~大畑駅(JR九州 肥薩線)~ | 駅旅の鉄人(てつじん・てつびと)

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駅旅の鉄人(てつじん・てつびと)として、全国を鉄旅しながら、旅先で地域の駅弁を主食しています。
駅舎、時々、駅弁です。
よろしくお願いします。

大畑(おこば)駅は、JR九州 肥薩線の駅です。

日本で唯一、ループ線内にあるスイッチバック駅で、この区間がいかに山深く険しい場所にあるのかが覗えます

また、集落から離れており、付近に民家は2軒ほどしかなく、SLが主役だった時代に給水所として設置されました。

駅舎は、瓦葺の切妻屋根に壁は下見板張り、一部白壁の漆喰となっています。

開業当時からの駅舎と給水塔跡などが、貴重な鉄道遺産として、大事に保存されています。


熊本県人吉市大野町

1902年(明治42年)12月26日開業


▼駅舎全景。

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▼窓枠の一部は、観光列車いさぶろう・しんぺい号の運行開始に合わせ、木枠に改修されました。
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▼駅舎正面。

観光客が多く訪れるので、駅舎の保存状態が非常に良い。

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▼正面の駅名板。
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▼大きな付け庇の屋根瓦の苔が木造駅舎を演出します。
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▼建物財産標がありました。
残念ながら、何が書いてあるのか殆ど読めません。
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▼待合室内は、訪れた観光客の名刺がたくさん壁などに貼り付けてあります。
自分的には、開業当時の木造駅舎が人工的な掲示物で覆われてしまって残念な光景です。
個人情報だだ漏れですね。
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▼駅舎とホームの間は段差があり、構内踏切で連絡しています。
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▼駅舎のホーム側に掲げられている駅名板。
旧国鉄時代からの物でしょうか。
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▼長いホームの端には、湧水盆が現在も残されています。
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▼ホーム端上にある湧水盆。
SLでたくさんのトンネルを抜けてきた乗務員・乗客は、ここで顔などに付いた煤(すす)を洗い流したようです。
訪問した時、水道は止まっていましたが、現在でも水は出せるようです。
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▼駅舎脇にある石積みの給水塔跡。
SLが走っていた頃を思い起こせます。
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▼駅名標。
すぐ下には、この地域の民芸玩具の「雉子車(きじぐるま)」が置かれています。
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▼ホームは、島式1面2線です。
いさぶろう・しんぺい号などの観光列車が停車するので観光客が多く訪れますが、列車が去ってしまうと一気に静寂が訪れます。
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▼スイッチバックの線路の終端。
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▼日本で唯一のループ線内のスイッチバック駅なので、線路も複雑な動線を描きます。
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