真幸(まさき)駅は、JR九州 肥薩線の駅です。
開業当時の駅舎が手を加えられることなく、100年以上経った現在でも健在です。
昭和47年の山津波により多くの住民が移転してしまい、付近に民家は少ないようです。
駅舎は、宮崎県で最初にできた駅で、瓦葺切妻屋根、壁は下見板貼りです。
付け庇が正面からホーム側まで伸びています。
秘境駅とは言うものの、観光列車「いざぶろう・しんぺい」号も停車し、真の幸せに通じる駅として、多くの人が訪れます。
そのため、ホームに「幸せの鐘」が設置されたり、駅には地元の特産物やお土産物などの売店が出店し、観光化されてしまっているので、秘境駅とは言いがたい感じもします。
真幸駅の名前の由来
えびの市を含む西諸県地域の大部分を、昔「真幸院」と呼んでいました。「日向国史」によれば、平安時代の朝廷の書物「延喜式」に「日向に真斫駅(まさきえき)あり」とあります。「真斫駅」は官道に設置された伝達用早馬の駅で、「真斫」の意味は細長い地形に由来すると言われています。加久藤盆地の地形から「真狭き土地」の意味で「真斫」になり、「真幸」になったようです。
[えびの市HPより抜粋]
宮崎県えびの市大字内竪
1911年(明治44年)3月11日開業
▼駅舎全景。
▼待合室の様子。
窓口跡やチッキ跡が残っています。
売店がホーム側に出店していますが、待合室内は少々雑然としています。
▼建物財産標を探したら、引き戸の下にありました。
これじゃ、何と記載されているのか確認できません。
▼ホームと駅舎の間に、売店が出店しています。観光列車「いざぶろう・しんぺい」が停車すると、いらっしゃい、いらっしゃいの掛け声で活気が出ます。
▼平成23年5月11日で駅開業100周年だったそうです。
▼ホームには、「幸せの鐘」なる物が設置されています。
ちょっと幸せの方は1回
もっと幸せを願う方は2回
いっぱい幸せの方は3回鳴らしてください。
と書いてありますが、団体のオバチャン連中は、「いっぱい幸せより、もっと上や!」と言いながら耳が痛くなるくらい乱暴にガンガン鳴らしていました。
▼ホームの終端には、昭和47年7月6日に発生した山津波の際に流れてきた岩石を「山津波記念石」として、そのまま残してあります。
逆Z型のスイッチバック駅なので、この先線路は終わりです。
▼日中、肥薩線の人吉~吉松間は、観光列車「いさぶろう・しんぺい」しか運行していません。▼駅名標。
▼ホームは、島式1面1線です。
▼駅前から遥か彼方に眺望できる霧島連山。
▼列車が出発すると、スイッチバックで方向変換するまで、売店の人達がグッズとかで手を振って見送ってくれます。
▼車内から見るとスイッチバック駅だということが、よくわかります。
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