NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」を見ました。

もともとドキュメンタリーとか映画製作現場とかインタビューなんかも、それなりに出てるので、何となく「気難しくて完全主義」な方だと思ってました。あと、常にタバコ吸ってるヘビースモーカーなイメージ。


長編監督引退から2年間密着したドキュメントで、あぁ、やっぱり自分に厳しい故に、周りにも凄く厳しいプロだなぁと観てたんですけどね。




後半、CGのアニメーションを製作していまして。CGアニメに色々と興味を持つが煮詰まってしまって。

そこにドワンゴ川上氏がAIが作ったCG映像ってのを持っていらっしゃいまして、それを宮崎監督が観るというシーンがありました。

人型の物がウネウネと気持ち悪く動いていまして。AIが作ったので頭部も足の一部のように使って移動していて、ドワンゴ側も「人間では作り出せない動き」「気持ち悪いんで、ゾンビゲームとかに使えるんじゃないか」と。





これを観た宮崎監督の発言。





「毎朝会う身体障害者の友人がいるんですよ。その彼の事を思い出してね。」

「僕は面白いと思って見ることはできないですよ。極めて不愉快ですよね。」

「僕はこれを、自分の仕事に繋げたいとは全然思いません。」

「これを作る人達は痛みとか、何も考えないでやっているでしょう。」

「極めて何か、生命に対する侮辱を感じます
。」







完全に敬服しました。

ドワンゴ側の「CGなら様々な映像が作れる」って自信へのアンサーがこれでしたので。


この発言って、そのままコンピューター社会やAIへの警鐘だと思うんですよね。


様々な事が出来る。計算により、人間の想像を超えてみせる。

しかし、「AIが作った物が気持ち悪いよね、でも使えそうだよギャハハ」っていうドワンゴっーか社会の、人の心理が「極めて不愉快」で「生命に対する侮辱」ですよね。



コンピューターではなく、それを使う人に怒っている。



また、一応企業からのプレゼンに対し上記の発言をするってことも、監督の凄みですよね。この、凍りついた空気感を物ともしない。また、こんな映像が流れるって事は、ドワンゴも了承してるのだと思いますし、ドワンゴも恥をしのんで受け入れたって事だと想像します。







他にも「映画はストーリーではなく、ワンシーンでビビッと素晴らしいと感じる」とか、散歩で通りかかる幼稚園児の為に、いそいそと屋根にヤギのぬいぐるみを飾るとか、素晴らしい内容でした。感動したっーか、宮崎監督の生き様に震えましたね。


再放送もあるので、興味を持った方は是非見てください。