ご訪問ありがとうございます。不妊治療て授かった息子と双子(一卵性)の娘を育ててます。
息子(K) 5歳2ヶ月
娘たち(Y&A) 0歳4ヶ月
現在育休中。2022年4月復帰予定です。
8/14 移植からちょうど1年経ちました。
1年前、台風一過で晴れた暑い日。
「今更、初期胚で…」とやさぐれながら緊張感なく迎えた移植日。
梅田でスパイスカレーを食べてから向かったリプロ。お盆で混みまくりで散々待った後、ようやく移植に呼ばれて手術室で受けた移植。
キラキラと揺れているシャーレの中の卵が吸い上げられて戻ってくる姿を思い出します。
8細胞G2(とアシスト役の3細胞G3)
たった8個の細胞の状態でお腹にやってきた卵はすくすく育って2人の娘となりました。
元々、家族計画上は「子ども2人」でした。
家も車も子ども2人想定。
クロミッドを初めて飲んだ時、複数移植を始めた時…治療上、多胎リスクがあると説明を受けたことは何度かあります。
その時は多分多胎はないんだろうな…と思いながらそれもいいな…と思ってました。
でも、多胎どころか息子を授かった後は全く結果が出ないままで…
1年前の今頃は卵巣機能が低すぎて多胎のリスクのある治療すらできない状況でした。
胚盤胞移植ですら40代後半の例を引き合いに止められる始末(胚盤胞を目指していつまでも移植できないと可能性ゼロなので初期胚を勧めますとバッサリ)で、多胎どころか2人目は授からずに終わることになるんだろうなと思ってました。
一縷の望みは持ちつつも、結果の出ない毎日に心を守る癖がつき期待を持たなくなりました。
自らリミットに決めた今年の夏まで後悔をせず満足して治療を終え、3人家族として生きていくための時間として頑張ろうという気持ちでした。
移植もそんな日々の一環で、特に特別な思いもなく淡々と迎えて淡々と終えました(当時のブログを見たら待機のソファーボックスの環境が「漫画喫茶と似ている」とか書いてるよ💧)。
で、その時の卵が今のYとA
双子も3児の母も私の中では異世界の存在で想像すらしなかったのに、1年後には3児の母として双子+5歳児の育児に追われる毎日。
人生何があるかわからない
YとAは体外受精(3日目初期胚の融解胚移植)により授かった一卵性双生児でMDツインという1つの胎盤を2人で共有してるタイプの双子でした。
一卵性双生児は人種差に関わらず0.4%の確率で発生するそうです(体外受精では少し割合が増加するとの研究結果もあるようです)。
そして、MDツインは受精卵が受精後3〜7日で2つに分離し、ふたつの胎児となった双子です。
何かの資料(多分、双子発覚後に書店でみた産婦人科の専門書)でMDツインの胚盤胞を見たんですが胚の部分がωみたいに2つになってました。
こんな感じ↓↓下手な絵でお恥ずかしい
その後こうなって(10w6d)
37w1dで誕生し
現在に至るわけです。
YとAは3日目初期胚(8細胞)で移植された子なので、移植時はまだ胚が二つに分裂しておらず、子宮に戻された後に2つに分割したものも思います。
つまり、1年前の今日はYとAは、YとAという2つの命ではなく1つの命でした。
そう考えるととても不思議な気持ちになります。
目の前のYとAはそれぞれ違う「個」で。
この2人はどこから2人に
そしてなんで2人になったのか
不思議です。
そしてなぜ私のもとにやってきてくれたのだろうと考えます。
こんな、育児環境は今ひとつだし、金持ちでもなく、精神的にもムラのある、いい母親とはほぼ遠い高齢でくたびれたおばちゃんの元になぜ2人でやってきたのか???
あんたらマゾか!?→酷い
夫は流産した子が滑り込んできたのではといいます。そうなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。
双子が発覚してから
「行ってきまーす❣️」
「私も行きたい💕」
「じゃあ、二人で行っちゃう⁉️」
「えーいっ❣️分裂っ💕」
という妄想をしては「よくきてくれたねぇ」と思います。
でも、妊娠中は頭では「双子」を理解しつつも感覚としてピンときてなくてただ双子妊娠に浮足だったり、マイナートラブルに翻弄されたりしていただけめ実感はできていなかったと思います。
それが、オペ室で出生直後に産声の合唱を聴いて
「ほんまに二人入ってたんや」と実感し、
オペ当日の夕方に2つのコットがやってきた時、
「うひゃあーーー、ほんまに2人いるよ。双子産んじゃったよ💦」
っ嬉しさ反面戸惑って
両腕にずっしりとあたたかく感じる赤ちゃんの存在に「2つの命を育てていく重みと責任」に身震いしたのを思い出します。
あの時の双子は軽くて…そして重かった。
そこから4ヶ月、今やすっかり2人セットで寝ていてお世話するのが当たり前の光景となりましたが、時々ふっと…
双子なんだよなーとか
3児の母なんだよなーとか
思って不思議な気持ちとなります。
神様がいるのかいないのかわからないけど、そして我が家を選んできたのかどうかもわからないけど、2人とも可愛くて愛おしくてYとA、どちらか欠けた世界はもはや想像できません。
全て1年前の今日から全て始まったんだな…と考えると感慨深いです。
息子も含めてこのうち誰かがいなかったら…と考えるだけで悲しくて泣けるくらい3人とも大好きで大切な子どもたち。
やさぐれたりイラついたりしてばっかりの未熟な母ですが、この気持ちを大切にしていきたいなと思います。
きてくれてありがとう
お気に入りのセルフニューボーンフォト。
お腹の中で入ってた姿勢で撮りました。
肋骨下が密で頭突きに足蹴りに攻撃されまくってた後半。苦しかったのもいい思い出。