先日観に行ったアメリカン・バレエ・シアターの公演。
24日「ドン・キホーテ」
27日「ロミオとジュリエット」
世界中のスターダンサーが所属するバレエ団として名高いアメリカン・バレエ・シアター。
とても華やかで、幸せな気持ちになれる公演でした。
原発問題の影響を受ける中、ABTは一行130名で来日してくれたそうです。
ホセ・カレーニョ、ジュリー・ケント、ダニール・シムキン、そして唯一の日本人ダンサー
加治屋百合子さんなど、世界的に活躍するダンサーによるバレエは素晴らしいものでした。
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2011年7月24日(日) 6:00p.m.~8:30p.m. 東京文化会館
「ドン・キホーテ」
原振付 : マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
振付改訂 : ケヴィン・マッケンジー、スーザン・ジョーンズ
音楽 : ルードヴィヒ・ミンクス
編曲 : ジャック・エヴァリー
原作 : ミゲル・デ・セルバンテス
セット・衣裳 : サント・ロクァスト
照明 : ナターシャ・カッツ
指揮 : デイヴィッド・ラマーシュ
管弦楽 : 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ドン・キホーテ : ロマン・ズービン
サンチョ・パンサ : アロン・スコット
キトリ : パロマ・ヘレーラ
バジル : ホセ・マヌエル・カレーニョ
ガマーシュ : アレクサンドル・ハムーディ
ロレンツォ : ロディー・ドーブル
メルセデス : クリスティー・ブーン
エスパーダ : ゲンナディ・サヴァリエフ
花売り娘 : マリア・リチェット、ミスティー・コープランド
ジプシーのカップル : ルシアーナ・パリス、ダニール・シムキン
森の精の女王 : クリスティー・ブーン
キューピッド : 加治屋 百合子
闘牛士たち : グラント・デロング、トビン・イーソン、トーマス・フォスター、ジェフリー・ガラデイ、
ヴィターリー・クラウチェンカ、ルイス・リバゴルダ
闘牛士の女友達 : ユン・ヨン・アン、ブリタニー・デグロフト、エリザベス・マーツ、
ジェシカ・サーンド、メリー・ミルズ・トーマス、キャサリン・ウィリアムズ
スペインの踊り : カロリーヌ・デュプロー、二コール・グラニェロ、ミーガン・ヒンキス、
クリスティーン・シェフチェンコ、イサドラ・ロヨラ、エリーナ・ミエッティネン、
スターリング・バーカ、グレイ・デイヴィス、ジョセフ・ゴラック、
ジョセフ・フィリップス、ホセ・セバスティアン、ショーン・ステュアート、
ジプシーたち : フリオ・ブラガド=ヤング、グレイ・デイヴィス、トビン・イーソン、
ケネス・イースター、ヴィターリー・クラウチェンカ、アイザック・スタッパス
老人 : トーマス・フォースター
森の精 : イザベラ・ボイルストン、ツォンジン・ファン、二コール・グラニェロ、メラニー・ハムリック、
レナータ・パヴァム、ローレン・ポスト、カレン・アップホフ、ジェマ・ボンド、ニコラ・カリー、
カロリーヌ・デュプロー、エイプリル・ジャンジェルーソ、ミーガン・ヒンキス、
ジェイミー・コピット、コートゥニー・ラヴィン、イサドラ・ロヨラ、エリザベス・マーツ、
エリーナ・ミエッティネン、ケリー・ポッター、ジェシカ・サーンド、
クリスティーン・シェフチェンコ、デヴォン・トイシャー、カサンドラ・トレナリー、
リーアン・アンダーウッド、ジェニファー・ウェイレン、キャサリン・ウィリアムズ、
ウェイター : グレイ・デイヴィス
結婚式の客人 : ニコラ・カリー、ツォンジン・ファン、エイプリル・ジャンジェルーソ、
レナータ・パヴァム、ケリー・ポッター、クリスティーン・シェフチェンコ、 カレン・アップホフ
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さすが、ABTの看板演目であるドン・キホーテ。
すごく楽しかった!
そしてバジル役のホセ・カレーニョは、この日本公演をもってABT引退だったのです。
アメリカン・バレエ・シアターの中でダントツに存在感ある大スター、ホセ・マヌエル・カレーニョ。
カレーニョの最後の勇姿、とくと観させていただきました。
回転軸のブレなさや優雅な動き、そして決めポーズの美しさなど…
見惚れてしまいました。
それにベテランならではのファンサービスがたっぷりで見せ方がとてもうまい!
素晴らしかったです。
笑顔で最後まで丁寧に踊るカレーニョを見ていたら、感動が湧き上がり泣きそうになりました。
カーテンコールは何回あっただろう。観客たちはスタンディングオベーションで、
何度も何度も笑顔で応えていたカレーニョ。
ここでも泣きそうになりました。
セクシーなカレーニョの踊りをABTで観られなくなるのは淋しいしですが、
今後の活躍にも期待します。
カレーニョのラスト舞台を観ることができて本当に良かった!感動しました。
素晴らしい舞台をありがとう、カレーニョ。
ホセ・カレーニョのインタビュー
「ABTを退団する年に来日できたことを、とても嬉しく思っています。
退団をたくさんのファンや、ABTの仲間たちが惜しんでくれて、僕はとても幸せです。
ABTを去るのは寂しいけれど、僕の踊りへの愛は変わらないし、また違った
バレエへとの向き合い方ができるのではないか、と思っています。」
相手役のパロマ・ヘレーラもすごく良かったです。
彼女はバランス感覚が素晴らしかった。
弾けるような輝きと確実な踊りに引き込まれ魅了されます。
ジプシー役で登場したダニール・シムキンはスゴ技を見せてくれて、驚くほどの身体能力。
まさにABTの新星!
2時間半楽しすぎてあっという間でした。
前から4列目という席だったので、ダンサーの表情や息遣いが感じられて、
かなり引き込まれました。
本当に楽しく大満足な一夜となりました。