国立新美術館「ルーシー・リー展
」へ行ってきました。
ルーシー・リーはオーストリア出身で、モダンなフォルムと色使いが特徴的な、
イギリスを代表する陶芸家です。
今回の展示は彼女の初期から円熟期までの、70年近くにもわたる創作活動の中の
様々な作品が並び、見応えのある展示となっていました。
とても素晴らしい展覧会でした。
ルーシー・リーが戦争中に制作していた陶器ボタンの展示コーナーでは、
色とりどりの華やかなボタンが目を引きます。
陶器やガラスでできたボタンは宝石のような輝きがあり、彼女ならではの柔らかい形が魅力的でした。
1963年にイギリスのウェッジ・ウッドから依頼を受けて作成したという
コーヒーカップ&ソーサー「ブレックファースト・セット」 のプロトタイプがあります。
ウェッジ・ウッドブルーの横縞模様が入ったマットな感じのカップは、
すごくシンプルな形をしていますが、品があり、本当にステキな作品でした。
残念ながら発売されることはなかったようですが、発売されていたら私はきっと買っています。
また、彼女の「ピンク線文鉢」という作品、とても華やかで美しかったです。
他にもピンク色の釉薬を使った作品はいくつかありましたが、どれも可愛らしく、
女性らしさを感じることができました。
よい構成と美しい作品を数多く見ることができ、とても面白かったです。
展示図録もオススメです。
ルーシー・リーの工房で一緒に働いていたハンス・コパーの作品展も
汐留ミュージアムで始まるそうなので、そちらにもぜひ行きたいと思います。