みっちゃんが、初めて一人で松屋に行った! | 躁鬱病でも、シングルマザーでも 第2章

躁鬱病でも、シングルマザーでも 第2章

ピンク716です。
新しくブログ始めます。

初めての方は、良かったら

躁鬱病でもシングルマザーでも


を読んでみてください

私が入院していた精神科。
そこで出会った生涯孤独の54歳のみっちゃん。

彼女は統合失調症です。


時々、電車とかで独り言をブツブツ話してる人見かけませんか?

幻覚や幻聴が聞こえている事が多くていつも、みっちゃんは独り言を言ってます。

みっちゃんはタバコを吸います。
喫煙所で出会いました。

生涯孤独なこと。
幻聴が聞こえていること。
お金があまりなくて1日300円生活なこと。
誰も引き取る人がいないので死ぬまで入院しなきゃならないこと。
栄養士だったこと。
初めて病院に来た時は保護室に入れられたこと。


たくさんみっちゃんは話してくれました。

私は頭が良く美人なみっちゃんが、大好きになりました。

みっちゃんはかれこれ3年外の世界に出たことがありませんでしたが、入院中私はバスで10分の所にある松屋に誘いました。

私がご馳走するから行ってみよう!

みっちゃんは不安気に、うんと頷きました。

松屋の朝定食。
目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛ざら、海苔、味噌汁、ご飯で400円。


私は券売機でみっちゃんに、ゆっくりと買い方を教えました。

画面をゆっくりとタッチして店内で食べるのか、お弁当なのか。

説明しながら買いました。

みっちゃんは美味しい、美味しいと食べてくれました。


その日は早く病院に戻りたくて仕方ないみっちゃんでした。


みっちゃんは目玉焼きが感動したと、何度も喫煙所で言っていました。

2週間後みっちゃんはお金を貯めてまた松屋に行きたいと言って来ました。

私は嬉しくて仕方ありませんでした。


そして今日外来で病院に行ったらみっちゃんに会えました。


この前松屋さんに一人で行ったのよー。

とタバコを吸いながら話してくれました。
私はびっくりしました。


一人でバスに乗って松屋で食券を買って、一人で食べたなんて!

退院できるかもしれないと私は思いました。