院長先生の武器 | tomoeda hifukaのブログ

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岐阜市に2014年夏新規開業した、ともえだ皮フ科のブロクです。マスコットの赤ウサが開業準備の様子から現在のクリニックの様子、健康なお肌作りのアドバイスなど様々にお伝えしていきます。

皆さんこんにちはパー目

ともえだ皮フ科 のマスコット、赤ウサですドキドキ
 
今日はうちの院長先生についてお話します。
 
院長先生は一体どんなドクターなの!?
 
診療所などの医療機関が、医療法等の規定に基づいて、広告に表示できる診療科の名称がありますが、それを標榜科といいます。
 
ともえだ皮フ科の標榜科はもちろん皮膚科ですが、実は院長先生は形成外科の専門医です。
 
じゃあ皮膚科よくわかってないじゃんと思う皆さん、そうではないのです目
 
東京で大学の医学部を卒業し、医師となった最初の5年間は皮膚科を専門として働いてきました。
院長先生のお父さんが皮膚科の医師ということもあり、同じ道を志したわけです。
 
途中から最先端の皮膚の勉強をしたいということで九州大学へ移籍し、それこそほぼ仕事のみの生活で磨いてきました。
九州大学の皮膚科といえば日本でもトップクラスのため、日本中から様々な症例の患者さんが集まり技術、知識を磨くのにとしてとても素晴らしいところだったそうです。
 
その後5年経過し、皮膚科医として十分のキャリアを積んだ後、形成外科医としてさらに皮膚の勉強をしたいと思いはじめました。
 
その時務めていた九州大学には形成外科が無かったため、
日本でトップクラスの形成外科がある横浜市立大学へ、国内留学という形で勉強に出ました。
 
まずはじめに救命救急の熱傷センターで火傷(やけど)に対する治療の最先端を学びました。
 
その後、さらに新たな経験をと埼玉の「手の外科研究所」へさらに国内留学にでました。
この日本で一番の手の手術のできる病院にて、多くの症例を診てさらにキャリアを積みました。
人間の手というのはとても細かく複雑な血管と神経が走っています。
それをつなぎ合わせるのは非常に細かい正確さと技術の要される仕事です。
 
以前 赤ウサは、形成外科医が手術に使う一番細い針と糸を見せてもらったことがあります。
それは蜘蛛の糸のように本当に細く、かすかな風でも空中をふわふわ漂うようなものでした。
当然そんな糸を針穴に通すことはできないので、すでに針にくっついているのですが
その針も良く良く近づいて集中して探さないと見えません。
床に落とそうものなら探すのなんてほぼ不可能です。
あんなもので直径0.1mm以下の血管を繋ごうだなんて・・・・どれだけの細かい仕事なんでしょう目あせる
 
その後横浜私立大学に戻り、乳房再建をするようになります。
乳房再建とは、乳がんで乳房をなくしてしまった方達のために乳房を造る手術のことです。
日本でもわずかな先生しかできない限られた手術です。
 
その一方で皮膚の勉強への情熱も止まず、
都内の美容形成・美容皮フ科に非常勤務医として勤め、最新の美容知識を得る努力も重ねました。
 
なぜ美容分野を勉強したかったのか。
大学病院の治療は病気を治すことが目的なので美を深く追求することは必要とされていません。
ですが、美容形成、美容皮膚科では美を追求することが重要です。
大学病院での治療に美を追求する必要が無いからといって後々大きく傷を残らせることが
患者さんにとって心の傷を残すことになるのだと院長先生は思ったのです。
 
乳房再建や傷の手当など、女性や子供には特に、
少しでも傷がわからないよう綺麗に縫合する努力をしてきました。
そうすることが傷だけでなく心のケアにもつながると思ったからなのです。
 
さてさて。
 
今回のブログのタイトル、「先生の武器」。
 
もうなんだかわかりますよね?
 
「形成外科医としての技術を使い綺麗に傷を縫える、皮膚科の院長であること」です。
 
常に最前線の1番ハードな環境に身を置いて培ってきたキャリアを備えています。
 
たとえばお子さんを自分のミスで怪我させてしまった叫び
その傷が残ってしまったら、一生自分もこの子も苦しむかもしれない。
そんな時、院長先生は少しでも傷が目立たなくなるように縫う努力をしてくれます。
もちろん神様ではないので傷を消すことはできません。
ですが手術に慣れていない先生に縫ってもらうのとでは格段の差があるとでしょう。
怪我した子供も怪我させてしまった親も、両方の気持ちを軽くしてあげられるのだと院長先生はよく言っています。
 
先生自身、小さいとき熱湯が手にかかり大きな火傷おいました。
その時担当してくださった形成外科の先生が当時としてはとても優れた先生だったおかげで
指がくっついてしまうことなく、現在医師として自由に指を使うことができています。
その経験も自分が形成外科医になったことに影響しているのだそうです。
 
大学をやめてしまった今でも、他の大学の形成外科医、すでにご開業の美容形成外科医と連絡を取り合い、新しいよりよい術式や最新機器について話し合っています。
 
俗な言い方をするならば、先生は皮膚オタクです。
ですがオタクを馬鹿にしてはいけません。
好きだからこそ勉強を重ね、誰よりも深い知識を持っているのですから。
 
うちのオタク院長先生、どうぞよろしくお願いします(笑)