この度は、震災に遭われた方、家族の方々にお見舞い申し上げます。
日本中が人ごとだと思えない程の出来事ではないでしょうか・・・
始めにこのニュースを見たときに、何が出来るか考えました。
私は医療者ですから、現地に行って何かしないと!と思ったものです。
実際に、現地のオストメイトのことが心配だったし、オムツなら何かと使えるんじゃないか、どうやったら届けられるんだろうか・・・そんなことばかり考えていました。
今は、ストーマ用品協会や学会が動き出しています。
しかし、そんな中当院のD-MAT(災害派遣チーム)が出動してました。
ヘリや船を乗り継ぎ、帰りは脱出するためのルートを本部が探し出して命がけで帰ってきてくれました。
当然、私も顔見知りのある医師やよく話しをする医師、昔から知っている友人看護師などもいましたが、無事帰ってきてくれて、目頭が熱くなりました。
それから、数日原発を止めようと必死で作業するかたや、病院で残って医療を続ける方の話し・・・
誰かを助けようとして、誰かが亡くなってしまう。誰かが助かることで誰かが亡くなってしまう。
理不尽なようで、何ともいえない気持ちになりました。
生と死は本当に表裏一体なんだ・・・
私は、何か現地に行って出来ることはないかと思う「エゴ」に気がつきました。
だけど、今目の前にいる患者さんを投げ出して行くことは出来ませんし、私にはここに残って出来る役割があるんじゃないか・・・
それこそ、「今何が出来るか」
小さなことでも自分に出来ることをしよう。自分だけがではなく、自分にしか、自分でも出来ることが必ずあるはず。
今あるもので、対応出来るならそれを考えてみる。
実際に、在宅ケアや災害医療は応用なのです。なければないもので、やってみる。
現代は物が溢れすぎて便利になり、人々が何でも手に入る時代になりました。
想像力を働かしてみませんか?ティッシュやトイレットペーパーがなくても、タオルで対応できることもあるんじゃないか。
その電池が、今本当に必要なのか・・・
私に出来ること
1,物にどうしても必要か考えてみる
2,今あるもので対応出来ないか
これらを伝えていくことが出来るんじゃないか
直接的に関わることじゃなくても、間接的にできることでもできることをやりたいと思います。