― 八月納涼歌舞伎 ―
第一部
刺青奇偶
― 手取りの半太郎 役 ―
博奕が何より大好きで口達者な半太郎役の中車様
男らしさと色気漂う中車様の半は、とっても魅力的で惚れ惚れどした。。。
押しかけ女房的お仲とのLOVEを拝見できたのも良かったどす
では、固執記録を、、、
《序幕 第一場》
夕暮れ時の下総国行徳の船着き場…
風情感じる笛の音色がほの暗い会場内に流れ、河原の風を感じるほどに舞台世界に誘われました。。。
七之助氏演じる、店を逃げ出した酌婦・お仲が、現状の辛さから川への身投げを決意する場面等が終わると、下手から半太郎役の中車様 が登場なされました
辺りを伺われるような素振りでしたが、お動きは大きく、毅然とした雰囲気を醸され、上手寄り設置の土手を登ってゆかれました。
足袋の着用はなく、素足に草履
なんだか素敵
土手上に立てられたセットの棒に歩みよられ、棒に体重をかけられるかの様、ゆったりと左手は頬へ右手は棒に乗せられ、遠くを見つめる様な表情をなされました。
ゆったりとした風情あるお立ち姿の中車様。
とっても絵になっていらっしゃいました
御表情は、軽く笑みを浮かべられ、何かを懐かしむ様な、目前の景色ではなく内に浮かぶ原風景をみている様な、何とも形容しがたい絶妙なお顔をなされていました
ワタクシが拝見してきた中では初めてお目にかかる御表情で、魂を刺激する芸術作品と出くわしたかの様、恍惚状態で中車様を見つめておりましたよ。。。
香川照之大先生 のこの彫刻、 買った❗❗との如く、コレクションに加えましたよ
ワタクシ偏愛のこの場面は、大好きな博奕でいざこざを起こし追われた江戸を、川辺にて懐かしんでいるといったシーンでした
そこへ、半に女絡みで恨みを抱く、猿弥氏演じる荒木田の熊介が登場され、半との言葉の応酬場面となりました。
江戸への郷愁に耽り中、わーわーと詰め寄る熊介 ( 半はクマとお呼びどした.. ) に対し『やかましい!』とご一喝
初日の方が、声色高めでした。
喚く熊に対し、しかめっ面で指を耳にやられたり、優雅に腕を袖にしまわれたりと(非常にカッコいい ❤)、動きを以て熊をあしらわれている感じが素敵でした
更に、熊の難癖をひょいひょいとかわすような余裕のある半の台詞回しが、これまた男らしくて素敵でした
舞台中央にて、腕をしまわれ少し足を開いて立たれるお姿はもうもうイケメンすぎましたよ~~
初日拝見時、猿弥氏のお芝居が中車様に比べやや引き気味と感じましたので、中車様に花をもたす感じなのかな?と解釈したのですが、二度目は互角でしたので、やはり舞台は日々変化し、何度か拝見しないとな~と思いました
やめとけ!!
しまいには刀で切りかかる熊をねじふせ刀を奪い諭します。
刀を落とさせる際の手のお動きがユニークどした
『お月さまにツラァ~』で、おそらくお月様(客席側)の方を刀で差され、お顔をこちらに向けられました
カッコいいお顔を拝見し、正直ニヤけましたよ…
応酬の末、熊は川へ落ち一件落着
、、、も束の間、離れた場所では七之助氏のお仲が川へ身を投げ、中車様は助けるべく着物を脱がれながら上手へとはけられるのでした
この際、お肌がチラ見えするのが眼福どす~
幕が引かれ、セットの交換が行われていましたよ
《序幕 第二場》
水際に引き上げられたお仲との場面。
幕が開くと ふんどし一丁な 中車様がいらっしゃり、初日の際は本当にびっくりどした
ちなみに、販売写真にふんどしお姿のものはなかったです… 残念~
ここから、手拭いを使った沢山の動作と共に、お仲との台詞のやり取りと、大変そうにもかかわらず、男らしく余裕のあるお仲への応対と落ち着いた身のこなされ方が、雄々しくてセクシーで本当に惚れ惚れな場面どした
『幾つになるんだ』の台詞とともに屈まれ、そのお姿と横顔が大変綺麗でしたよ
中車様は鼻筋がとっても綺麗でいらっしゃり、ワタクシ、横顔や斜めアングルのフェチですよ
話の際は、手振りとともに本当に嬉しそうな良いお顔でした
お仲のひねた言いぐさに対しても、しょうがねぇなぁ的に受け止めるような、包容力感じるご表情が本当に良かったです
台詞に合わせ、袖に腕をしまわれたり、顎に手を添えられたり、鼻をふいと撫でられたりと、粋な所作が多く、半のイケメン度がアップしていましたよ
もぅ 確信犯
中車様の半 、本当にカッコいいんです
お仲を叱る場面は、ドスのきいた低音ボイスではなく、高めの声でいらっしゃいましたよ。
そして上手へはけられました
《序幕 第三場》
半太郎のあばら家内の場面。
復讐心に燃える熊介とその手下が、家屋内で待ち伏せしています
そこへ中車様、下手より我が家へご帰宅
寒そうに手をこすり合わされ、行灯に火をつけられました
リアルに火を灯された模様で、時間差でその匂いが鼻をかすめ、臨場 感
後の場面でも、中車様が投げ置かれた長持から埃に見立てた何かがバフっと舞う場面があるのですが、やはり時間差で湿っぽい匂いが漂ってきましたよ
10列目の際は香らず二度目にて、舞台上の中車様と同じ匂いを共有できたのはうれしおした
行灯後、中車様の半は何やら違和を覚えられたのか、客席に顔を向けられ、んん~?みたいなお顔をされます
このご表情も何とも絶妙で、ワタクシ大好き
買い
その後、猿弥氏方との軽い立回りとなります。
押し入れから中車様 は刀を取られるのですが、初日、その刀を落とされていらっしゃいました…
そんなリアルさが舞台の魅力
半に惚れ、押しかけ女房化なお仲とのやり取りのなかで、
『 いいからこれを着てろってんだい!! 』
と軽く見得を切るように一喝し、お仲の左肩をパンッと叩かれるのが、とっても男らしくてめちゃくちゃカッコ良かったんですぅ~~
お仲、ますます惚れちゃうよね
《二幕目 第一場》
お仲と暮らす南品川の家の場面。
「半さん帰ってきたよ~」の後、上手から中車様ご登場され、家屋の裏を抜けられて下手の玄関先へ~~
病に伏せるお仲の先が短いことを聞かされ動揺…
お仲に背を向けられてる際もやるせないご表情…
お仲の肩を抱かれ、ポン、ポン、ポン、、、とその肩を優しく叩かれるのが印象的で、これが次の六地蔵前の場面にて、お仲が入れた右腕の刺青を、ポン、ポン、、、とされるのとシンクロしており、半の中のお仲の大きさを垣間見た思いでした。 。。
このシンクロ場面とても好き。。。
《二幕目 第二場》
桜満開の六地蔵前にて。
賭博荒らしをしたとして、界隈を仕切っている男共に暴行を受け瀕死の半
右額からは流血し、着物も乱れまくりでよろめきながら上手よりご登場。。。
舞台前方で仰向けに倒れられます。。。
その際の体勢が、右足は伸ばし、左足は膝を曲げ外側に倒した状態で、お着物の中のふんどしが丸見え状態となっており、グラドル的なかなりきわどい、エロティシズムな情景どした、、、
ありがとうございました 違
五郎氏演じる鮫の政五郎に、身の上話を始められる際、初日は片足ずつ足を引き寄せた後、はだけた着物の裾を手繰り寄せるといったお動きがあったのですが、二回目の際は簡略化されていましたよ
『けぇれますとも!!』
この台詞をおっしゃっている最中、はだけた左内ももの筋肉が、ずっとぷるぷるぷると震えていらっしゃり、身体中からお声を出されておいでなのだと心打たれました。。。
渾身のご発声
お仲以上に 中車様に惚れる❗❗