前回までの私☆
呼吸器外科から呼吸器内科に転科して
今の状況を詳しく調べることになった私
初めてのPETCTとセカンドオピニオンへ
行ってみよー
2021/11月中旬
PETCTを撮るために
ホテルの様な病院を目の前に私は緊張していた
職場には呼吸器内科受診後
1度挨拶に行きました
今の状況と、これから抗がん剤治療を
受ける事になりそうなど説明し
復帰の目処が立たない事
これからも同じような事が何度も起こる可能性が
高い事などを伝え退職願いを出しました
折角雇ってもらったのに
結局迷惑しかかけなかった自分が情けなく
ボロボロ泣いてしまいました
そんな私に
退職はしなくていい
体調が良くなったら戻って来ればいい
待っていると言ってくれました
その暖かい言葉にさらに涙が止まらなくなり
絶対戻ってこよう
この恩は絶対返すと心に誓いました
今も当時の事を思い出すとウルっとします
真実を知るのは怖いけど
私は職場に戻るって誓ったんだと気合を入れて
建物の中へ
病院と言うより本当に中もホテルの様
ベビーピンクの壁紙に上にはシャンデリア
私はここに何をしにきたんだ?
場所間違えたのか?と思う程でした
受けて思ったのは
PETCTは時間とお金がかかる
撮るまでも長ーい時間をかけて
撮ってる時も長ーい時間静止
私は軽い閉所恐怖症なので
撮影中はずっと怖かったえーん
お会計もPET検査は受給証は使えないので
3万円もかかるー
保険適応外だったら
10万円だったと思うと恐怖
保険適応してくれた先生に感謝だわーと
諭吉さん3人をお見送り
ほぼ1日がかりの検査にその日はぐったり
家に帰って料理なんて無理って事で
外食してお家に帰りました
2021/12上旬
PETCTの結果が出てからのセカンドオピニオン
電車に乗って1人で向う中
何を聞けばいいのか悩んでいました
私に与えられた時間は
1時間
主治医が今日の為に手紙を書いてくれてるけど
内容もわからないので
考えた質問が一緒だったら時間もったいないし
と考え混んでいるうちに到着
私の通っている大学病院もかなり大きいけど
同じぐらい大きな病院に緊張
中に入って受付を済ませて
呼び出し用の機械を渡されました
この機械が鳴るまで院内だったら自由にしてて
良いみたい
画期的なシステムに感動
丁度カフェがあったので
そこで待つことにしました
しばらくして
呼び出しのベルが鳴ると一気に高まる緊張感
『希少がんセンター』と
書いてある扉の中へ入ると待合いには
沢山の人
同じでは無いかもしれないけど
『希少がん』に分類されて受診しに来た身として
みんな救いを求めて来た仲間の様な気がしてきて
勝手にシンパシーを感じました
名前を呼ばれて診察室に入ると
『こんにちは、お待たせしちゃったね』と
明るくにこやかな先生が座っていました
時間が無いからと
医師は病院からの画像やカルテを見ながら
話始めました
医師
すごく丁寧に手術してもらったんだね
小さな播種も残らず焼いてくれているし
ただPET画像で左胸膜が緑に光ってるでしょ?
やっぱり細胞が残ってると思った方がいいね
でも他に転移も無いし胸郭に収まってると
考えられるね
先生からの手紙でね
すぐに抗がん剤と書いてあるけど
はっきり言うと抗がん剤で胸腺腫は治らない
あくまでコントロールする意味で使うから
僕は今すぐやる必要はないと思う
腫瘍が無い状態でやっても効果が
わからないからね
抗がん剤はタイミングがとても大事なんだよ
正常細胞まで攻撃しちゃうからね
あれ?
抗がん剤しなくて大丈夫な感じ?
それよりも小さな播種も今無いの?
私はこの時まで播種は残したままだと
思っていたので嬉しい報告
じゃあこれからの治療は?
私はどのくらい生きられるの?
疑問に思った事を医師に聞きました
医師
とりあえずは経過観察かな
細胞が残ってると言ってもいつ塊になって
大きくなるかわからないし
塊が出来たとしても
抗がん剤じゃなくてステロイドでもいいと思うしね
1回してるよね?
若いから抗がん剤は可哀想だってその時の先生が
判断したんじゃない?
結果効いたんだから良かったよ
余命に関しては何も言えないなぁ
僕の患者さんで胸から飛び出す程
大きな腫瘍だった人も
もう16年かな?まだ全然元気に畑仕事してるよ
本当に胸腺腫は不思議な腫瘍だからね
聞きたい事は聞けた
私は満足して診察室を出ました
主治医は抗がん剤やる気満々だったし
私もしなくちゃいけないものだと思っていました
医師によってこれ程見解が違う事がわかり
この先自分が納得いく治療を受ける為にも
この日から
胸腺腫について勉強し始めました
これからの治療について私の意志を伝えて
きちんと主治医と話そう
経過観察にしてもらい
再再発した時の事を考えておく
私はそう伝えようと決めました
セカンドオピニオンのお会計は
1時間で
4万4千円
とっても痛い出費だったけど
命には変えられませんよね