自分は学生の頃、昼食は便所飯ならぬ図書室飯をしてました。
そうすると否が応でも、文学に目覚めさせられます。
当時よく読んだのは、太宰治、三島由紀夫、村上春樹、谷崎潤一郎とかですね。
大体、純文学は内向的人間と親和性が高いです。作家も結構内向的な人が多いです。
当時は、内向的人間はこの世に存在してはイケナイっていう位の風潮があった中で、文学作品中の主人公だけが唯一共感できる存在だったものです。
ただ困るのは、昔の文学作品の場合話が長いので、読み終わるまで時間がかかります。
そのせいで、登場人物の名前を忘れてしまい、もう一度前のページに戻ったりのタイムロスがあったりして、一旦読み始めると徹夜して翌朝までかかる事がままありました。
特に外国の文学作品になると翻訳のせいか、読んでいて訳がわからなくなる事がよくあります。
ニーチェなんか読んだ日には最後まで読んでも意味が解らず、文学作品の紹介ページを読んでやっとあらすじがわかった次第です。
それで文学作品を読むのも疲れてゆき最終的には、赤川次郎とか筒井康隆ばかり読むようになって行きましたね。
でも、赤川次郎も初期の頃は内向的サラリーマンの悲哀を扱った小説を書いており、彼もサラリーマン生活に馴染めなかったのだなぁと共感出来ます。
村上春樹に関しては、自分の学生当時「ノルウェイの森」が爆発的ベストセラーになっており自分も読んでいました。
で、当時行ってた、バイト先にも持って行って休憩時間に読んでいたら、女子社員から「あっ!あたしも読んだ!それ面白いよね!」って急に言われてびっくりした事があります。
当然、まともにレスポンス出来る訳も無く「あ、あ、そうですね」と相槌にすらならないような返事で、そのバイト中最初で最後の女子社員との会話は終了しましたがorz
その時は思ったものです。ほとんどエロ文学みたいなこの作品を若い女性が読んだって他人に公言出来るって、純文学カテゴリーの威力ってすげぇーなーと。
まぁ今はもう若い頃のような根気も無いし、時間ももったいないので、小説よりは映画優先ですが、灰スクール時代の自分を少しは救ってくれた文学には感謝しています。
「ノルウェイの森」ってエロ小説だったよねって思われたお方はポチッとお願いします。
↓
人気ブログランキングへ