(雑学)

 

 

日本で一番大きい砂丘は、「鳥取砂丘」

そう思っている方が多いと思いますが、じつはちがいます。

日本で一番大きな砂丘は「猿ヶ森砂丘」というところです。

(さるがもりさきゅう)と言います。

一般的に、あまりなじみがない場所なので、すこし説明しますね。

「猿ヶ森砂丘」は青森県にあります。大きさは鳥取砂丘の数倍もあり、広さだけなら、まちがいなく日本一。

では、どうして日本一なのに、有名ではないのか?

猿ヶ森砂丘は、すべて防衛省の敷地になっているそうです。

防衛省はこの猿ヶ森砂丘で、弾薬の試験や、射撃実験を行っています。

さえぎるものが何もないという砂丘の特徴を活かし、実験場として使っているのです。

したがってここには、観光客はもちろん、地元の人も入れません。

誰も行かないから、誰も知らない。だから猿ヶ森砂丘は、まったく知られていない。

対して、鳥取砂丘は観光名所。毎年たくさんの観光客が訪れ、広く世間に知られている。

結果、鳥取砂丘ばかりが有名になって、猿ヶ森砂丘は無名のまんま。

日本一なのに……。

 

なんか、かわいそうですね、「猿ヶ森砂丘」。

本当は日本で一番大きいのに、その存在はまったく知られていない。

しかも毎日、戦場のような役目を背負わされている。さぞかし、つらいことでしょう。

そんな「猿ヶ森砂丘」のために、なにかできることはないか?

ある。

それはみんなが、知ること。

日本で一番有名な砂丘は「鳥取砂丘」。でも、日本で一番大きな砂丘は「猿ヶ森砂丘」。

ほんのちょっとの上書きを、よろしくお願いします。