昨年の11月の末に
日本に一時帰国した際
飛行機の中で観た是枝監督『怪物』の
インパクトは強烈でした。
「視点が変わると同じ出来事なのに
ここまで違うように見えるのか」に震撼。
ずしりと心に重く乗しかかり
でも、これは大事なメッセージと直感。
実家近くの居宅に住む障がいがある兄は
介護を受けながらの生活。
日本滞在の目的の1つは
居宅とデイサービスでの兄の様子、
スタッフの方達との関わりを見るために
それぞれ朝から夕方まで見学させてもらうこと。
見学の前に兄のカウンセラーの方に
この映画について書いてました。
最初に観た時は怖くて仕方なかった映画。
それが日本滞在中に起こる出来事に
丁寧に対応していく中で
怖さがだんだんと薄れていったのです。
日常で起きることも同じ。
どれだけ視野を広げられるか。
自分の思い込みに気づいて
それを外していけるか。
夏至前、今一度この映画を思い出して
要らないものの手放し中です。