英語で言うところの"clear the air"。


 

土曜日の夕方、ロンドン市内のロイヤル・フェスティバル・ホール。


ブログに訪問してくださいまして
ありがとうございます。



週末の土曜日の夕方、

ロンドン市内に住んでいた時は

足繁く通っていた
Royal Festival Hall

出かけていました。

夫が前の日に

エルガー作曲の
「The Dream of Gerontius
(ゲロンティアスの夢)が

 あるけれども聞きに行かない?」と。

オラトリオ(辞書によると
宗教的な題材を持ち、
独唱、合唱、管弦楽等によって
構成される大規模な楽曲)と

言われる形式のもの。

私は聞いたことがなかったのですが、

こちらでは日本で言うところの

ベートーベンの第九並みに

有名とのこと。

 

歌われる歌詞をネットで探し、

プリントアウトし、予習を。

 

英語の歌詞とはいえ、

単語はハッキリと

聞こえないだろうし、

意味が分かっていてこその

音楽だからとの夫の言葉で。




 

 

先週から始まった

電車のストの影響で

我が家からの電車の数も

制限されているという

面倒な状況。

 

違う路線のサービスを使うことを

思いついた夫。

中心までの電車の本数が多くある

ウィンブルドン駅の近くに車を停めることに。

こんなアイディアを出すことも

珍しい。
 

 

 

フェスティバル・ホールに入ってすぐの場所。

 


実は6月の終わりに

夫と些細なことで口論になり、

最後に私が止めを刺した言葉の後、

数日間、夫が口をきかないという

出来事がありました。

それまでお互いの間に漂っていた

溜まっていたものがあったことを

直視せざるを得ない状況に直面。
 

6月最後の日に
ようやく夫の方から口を開き、
終止符が打たれました。

 

そうなるまでは
時に重苦しく感じもしましたが、

お互いの距離を置く時間が

取れたことで
停滞していた空気が

一掃されたようです。

 

 




 

 

「仕事で毎日中心に出ているから

 よっぽどでなければ
 市内には出ない」と
公言していた夫。

こんな機会はめったにないし、

せっかく空気が変わり、

新しい流れがやってきたのだから

乗ろうと。

 

午前中は涼しかったのが

夕方から気温が上がり始めて。

 

明るい陽射しの

寒くも暑くもない

美しい夏の日の夕方。

 

 

 

目の前にはテムズ川。

 

 

コンサートが始まる

かなり前の時間に着き、

サウスバンクと呼ばれる一帯

コンサートホール、映画館、

シアター、ギャラリー等の

建物が混在しているをお散歩。

 

 

 

 

 

ナショナル・シアター。

 

 



BFI(イギリス映画協会)。

 

 

 

BFIで上映されている映画のポスター。

 

 

どこも人で溢れていました。

 

 

 

 

 

コンサート会場のバルコニーからはこんな景色が。

 

 

 

 

肝心のコンサートは

半ば予想していたのですが、

う~ん。。。でした。

 

オーストラリアの女性の

ゲストの指揮者とENO

(イングリッシュ・ナショナル・オペラ)

の組み合わせ。

指揮者の女性もオペラを得意と

しているようですが、

作曲者はエルガーで

曲もオペラではないので。。。

 

こういう解釈もありかもだけれども

歌詞から感じられる

イディオムがどこにも見当たらず、
ロマンティックすぎて(綺麗すぎ)

エルガーが作曲者だとは

思えなかった。

ほぼ夫と私の感想は一致。


 

ロンドン市内に住んでいた時は

あれほど?というぐらい

コンサート、シアター、映画にも

行っていたのに。


郊外に移ってからはめっきり。。。

コンサートそのものは

ちょっとがっかりでも。

 

一年の折り返し地点で

新しい風が吹いた。

 

それを感じたことが

私にとっては大きなことでした。

 

 

 


最後までお読みくださいまして

ありがとうございました。