イギリスの音楽家エルガーを巡る旅を駆け足で。

 

 

 

写真:エルガーの生家



 

ブログに訪問してくださいまして

ありがとうございます。




先週のホリデーは

Worcester(ウスター)郊外に滞在。



もう随分前に行ったことがある
夫の家族も大好きな

エルガーの生家、

ミュージアムに再度訪問。

 

 

 

エルガーにまつわる場所は
ウスターの中心に集中。


 

ホリデーに出かける前は

せっかくだからと言っていた夫も

道路システムがややこしいので、

行くのをちょっと躊躇っていたのですが。

 

 

 

生家、ミュージアムに行って

CDも思わず買い込み

(既に何枚も持っていますが)

エルガームードが

盛り上がってしまった私。

 

 

 

街の中心には車では入らず

少し離れた住宅街に車を停めることで

折り合いを付けて、出かけてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

車が渋滞する通りを横に

目の前に広がる

ウスター大聖堂はやはり美しい。

 

 

 

 

 

 

エルガーも演奏したオルガン。

 

 

 

 

大聖堂は7月のホリデー中にも

実は訪れていたので、

今回はざっと回り。

 

 

 

エルガーが住んだ家々、

エルガーの友人達、

元フィアンセの家等を

建物の外側から見て回りました。

 

 

 

残念なことに60年代に

古い建物が壊されてしまい

残されている建物は少ないので、

かなり想像力を働かせて

当時を思い起こしながら。

 



引っ越しの回数がとても多かったエルガー。


こんな感じの表示があちこちに。

 

 

 

 

 

エルガーの父親の後を引き継いで

オルガンを弾いていたカトリック教会。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でこそ「威風堂々」の

『希望と栄光の国』が

夏のクラシック音楽のコンサート

「ザ・プロムス」の最終夜に

恒例として演奏されるので有名ですが。。。

 

 

 

第一次大戦の悲惨な体験、

大英帝国の衰退と共に

この曲が作られた時とは

時代の空気が一変した時代。

 

 

皮肉にもこの曲がエルガーの評判を

大きく落とす引き金になったのです。
(元々は歌詞は付いておらず、
イギリス詩人アーサー・クリストファー・ベンソンが

後に付けた詩であったにも関わらず)

 

 

他にもミリタリー色や

大英帝国時代の色が強いものへの

批判もあり。

 

 

40年近くエルガー人気は

鳴りを潜めて。

 

 

 

それが60年代に入ると

リベラルな空気が社会に漂い

エルガーの音楽への再評価が

なされたそうで、事態に変化が。

 

 

 

ただし、ここがイギリス人らしいのですが、

『希望と栄光の国』の歌詞は

まともには取らずに

「オールドファッション」と笑いながら。

 

 

 

夫もこの歌詞は好きではないと

常々言っています。
(夫もそんなことに敏感な世代。

今の世代は何も考えていないと思います)

 

 

 

 

政治色は強くないエルガー。

 

 

 

あくまでも当時の時代の

反映にすぎないとの

見方に評価が落ち着いて。

 

 

 

純粋に音楽性という観点からの

評価をされたお陰で

また再び人気の作曲家へと

返り咲いたようです。

 

 

 

一般からは一時は忘れられた存在の

エルガーは音楽家達の評価は

時代に関係なく高かったそうです。

(彼らは時代を超えた音楽性だけを

みていたので)

 

 

 

 

 

彼の愛したウスターの景色も楽しみました。




最後までお読みくださいまして

ありがとうございました。