ブログに訪問してくださいまして

ありがとうございます。

 

 


 

 

昨日はお休みでイギリスは

連休でした。

 

この休みに義妹が貸してくれた
"Marvellous" という映画 →
(信じられない程、素晴らしい)を

観ました。

 

実は今回で観るのは2回目。

 

実在の人物を描いたもの。

 

 

 

以下が映画についての

DVDのカバーの言葉。

 

「伝記のような、ミュージカル、

ファンタジーの要素も含む映画。

学習障害というレッテルを貼られることを

拒否し、驚くべき人生を送る

ニール・ボールドウィン(Neil Baldwin)の

魂を揺さぶる真実のストーリー」

 

日本でも近い将来、

公開される気がするので、

ストーリーについては

ごく簡単に。

 

主人公のニールは学習障害があり、

母親のメアリーは彼の将来をとても

心配していました。

 

でも、ニールは人への絶対的な

信頼があり、自分はいつも大丈夫だと

思っています。

 

「自分も人に良くするし、

人も自分に良くしてくれる。

いざという時は神様もいるし」と。

 

そしてそんな彼の人生哲学が

まるで彼の人生をその方向に

導いてくれるが如く、進んでいきます。

 

サーカスの道化師として働いていた時、

ある朝、起きるとサーカス団は去り、

一人、ポツンとトレーラーごと取り残された時。


見知らぬ教会のドアを叩き、初めて会う

牧師に朝食を食べさせてもらい、

地元の教会の牧師に連絡をして、

車で遠路(スコットランドを超え、

イギリスまで)送ってもらう。

 

渋々承知した牧師がニールを

送り届けた時、ニールの口から

英国国教会の最高位聖職者である

カンタベリー大主教を初めとして

有名な司教達を「あの人とは仲の良い

友人」と言うのを聞いて、びっくりする。

 

昔からニールを知る牧師にニールを

引き渡した時、「何でそんなにたくさんの

司祭達と友人なのか?」と問いかけると

「ニールがニールだから」と。

 

 

 

道化師としての仕事を失った後、

地元の大学に出入りして、いつの間に

そこで働くようになるニール。

(50年以上、今もそこに通っている)。

 

そして、ついには大ファンの

サッカーチーム、Stoke Cityの

新マネージャーが就任した時に

彼に会いに出かけたところ、

キット・マンとして雇われることになる。

 

粗野なチームメイトの言葉も

冗談の応酬と楽しみ。

 

意図しないユーモアと

ポジティブな人生哲学が

人々を魅了して。

 

ニールの子供のように信じる心と

素朴な人柄を前にすると

馬鹿にするような態度を取る側も

ついつい変わらざる得なくなる。

 

 

ニールの言葉、幾つも

心に残るものがあります。

 

その中の一つをご紹介します。

 

ニールがStoke Cityのマネージャーに

「以前、若い女性が自殺しそうな時に

止めたことがある」という話しをしたことが

ありました。

 

それについて

マネージャーが「何と言って止めたの?」と

聞くと

「人は何れは誰でも死ぬ運命にある。

なのに、なんで今死ぬ必要があるの?」

 

ニールの計算のない、ストレートで

シンプルな答えが不思議な可笑しさ、

笑いを誘います。

 

人生に対して、シニカルになりがちな

ご時勢。

 

ニールは一貫して、人を信じ、それに

応えるように彼を放ってはおけず、

ついつい世話を焼く人々。

 

時代がどうであれ、

人の純粋なまでの「思い」(信頼)は

人の心に届くものだと教えてくれます。

 

「人生は大変」という思いに囚われた時や

心が温まる映画を観たくなった時など、

とてもお勧めの映画です。


 


 

最後までお読みくださいまして

ありがとうございました。